「メガ地銀」への変貌
宮城県地盤で東北最大の地銀である同行が、東北全域をカバーする情報力で他行と差異化を図り設備投資や進出といった機会を狙って、地域ポートフォリオの再構築を進めている。
そのカギとなるのが法人営業所の宇都宮進出だ。
栃木県は足利銀行と栃木銀行の2行でシェア7割を占めており一見付け入る隙がないように見える場所だが、東北地方への進出企業が300社超にのぼり、ここを東北への投資を引き出すカギとして位置付けている。
また宇都宮進出の前年には青森法人営業所を支店に格上げし、青森での外貨取り扱いを地元地銀やメガバンクが手控える中で率先して、企業の中国以外の市場開拓を支援する「駆け込み寺」として存在感を示し、結果として貸出先数は支店開設から1年半で6割増えた。
直近では、企業の韓国法人立ち上げで韓国のハナ銀行から「スタンドバイ・クレジット」という海外の銀行から融資を直接受けられるよう支援する制度の許諾を得たが、海外の大手銀行から地銀が取得するのは稀なこと。
シェア争いや金利競争から距離をとり、開拓を進めた県外融資は着実に増え、コンサルを軸に据えたことが奏功し、相対的に高い利回りを維持できている同社。
日銀の金融緩和修正やマイナス金利解除となり「金利ある世界」が到来すれば、東日本大震災による預金増加で運用に苦心していた預金は大きな武器に変わる。
地域ごとの事業者ニーズをくみ取る戦略で、東北から日本の「メガ地銀」へと更なる成長を目指す同社に期待したい。
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