米国株の大幅下落や為替の急激な円高推移を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。売り気配スタートとなる銘柄が多く、日経平均は下げ幅を一気に拡大。
前場は下げ幅を縮める場面も見られたが、後場、先物市場で日経平均先物、TOPIX先物でサーキットブレイカーが発動したこともあり、現物株の投げ売りが加速。為替の円高加速も影響し、大引けにかけて一段安となり31156.12円まで暴落。下落幅は1987年10月20日のブラックマンデー翌日の-3836.48円を超え過去最大となった。
大引けの日経平均は前営業日比4451.28円安(-12.40%)の31458.42円となった。
東証プライム市場の売買高は40億898万株。売買代金は7兆9674億円。全業種が下落したなか、保険業、銀行業、証券・商品先物取引業、非鉄金属、海運業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は0.8%、対して値下がり銘柄は98.7%となっている。
日経平均採用銘柄では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが0.755%台まで急落したことで三井住友FG<8316>、野村HD<8604>、千葉銀行<8331>、東京海上HD<8766>、コンコルディアFG<7186>、ふくおかFG<8354>がストップ安となったほか、T&Dホールディングス<8795>、第一生命HD<8750>、三菱UFJFG<8306>など金融株がきつい下落となった。このほか、三越伊勢丹HD<3099>、川崎重工<7012>、丸紅<8002>、荏原製作所<6361>、三菱重工<7011>、ソフトバンクグループ<9984>が売られた。
一方、前場上昇していたニトリHD<9843>、明治HD<2269>、大塚HD<4578>など円高メリット銘柄も前営業日比マイナス圏で終了。日経平均採用銘柄で上昇した銘柄はゼロとなった。プライム市場全体で上昇した銘柄は14銘柄に留まった。
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