予想株価
879円
現在株価との差
-913.0
円
登録時株価
774.5円
獲得ポイント
+373.21pt.
収益率
+131.37%
期間
中期投資 (数週間~数ヶ月単位で売り買い)
理由
業績(会社計画の修正発表を含む)
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クレディ・スイス証券の銀行セクターのリポートでは、国債の格下げの可能性が懸念されている事を受け、国債格付けは基本的には負債とGDPのバランスによって行われ、格付け機関は国の財政再建の遅れに敏感と指摘。消費税率引き上げが先送りされれば国債の格下げの可能性は十分にあり、それに合わせてメガバンクの格付けも引き下げられる可能性があると解説。日本国債に対して最も厳しい見方をしているフィッチ・レーティングスが1ノッチ格下げすれば「A-」となり、短期の最上位格付けを日本国債は失う可能性があるものの、日本が海外市場で短期調達を行っていないこと、銀行のビジネスには「A-」以上の格付けが1社あればよいことなどから、格下げがあったとしてもその影響は限定的と解説。セクター判断「オーバーウエート」を継続。個別銘柄では、マイナス金利政策の影響が相対的に小さく割安感が強い三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループの「アウトパフォーム」を強調している。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなどメガバンクに物色資金が流入、活況高となった。売買代金は前場段階で三菱UFJがトップ、三井住友が3位、みずほが4位にランクされている。きょう寄り前に発表された1~3月GDPは前期比年率1.7%増と市場コンセンサスを大幅に上回り、「うるう年」による影響を考慮してもプラスとなったことで、6月に予定される日銀金融政策決定会合での追加緩和期待が後退、これが全体相場にとってネガティブ材料と受け取られる場面もあったが、「銀行セクターにとってはマイナス金利拡大に伴う収益デメリット懸念の後退につながり、売り方の買い戻しを絡めて思わぬ上昇をもたらせた」(国内ネット証券大手)と指摘されている。三菱UFJは1000億を上限とする自己株式取得を発表し、17日に3163万株の買い付けを行うなど株主還元姿勢も強めていることもあって、買い人気の加速につながった。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなどメガバンクが一段高に買われ、全体相場押し上げの原動力となった。市場では「日銀が金融機関への貸し出しにマイナス金利を適用することを検討しているという一部報道が流れ、売り方の買い戻しが加速した。銀行側の調達コストがマイナスになるということで、メガバンクにとって追い風材料となるとの思惑が働いた」(国内ネット証券大手)という。
東証1部業種別では銀行業が上昇率トップ、メガバンク3行は三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループが揃って上昇率6%を超えた。郵政グループ3社の株価も軒並み高、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険も堅調展開。メガバンクに比較すると上昇率が見劣りするが、マイナス金利の影響や円高の影響も最悪期を通過したとの見方も出ているようだ。その他の業種別では保険業と非鉄金属の上昇が目立っている。第一生命保険の上昇も銀行株と同じ要因、住友金属鉱山の上昇はリスクオンか激しい買い戻しの流れとして売り込まれたセクターほどリバウンドがしやすい環境だという。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループが高い。前日は欧米株市場が全面高の展開でリスク選好ムードが形成、そのなか米国株市場では発表された米銀最大手のJPモルガン・チェースの1~3月期の決算が、減収減益ながらもEPSが市場コンセンサスを上回る内容であったことを受け、金融株全般が物色人気となった。東京市場でもこの流れが波及する格好となっている。メガバンク各社は日銀のマイナス金利導入以降は株価の大幅な下げを余儀なくされたが、収益見通しに対する悲観がやや強すぎた嫌いもあった。足もとは配当利回りなど実態面での割安さに注目する声も出ており、流れに変化が出ている。前日の東証1部の売買高ランキングでは、みずほフィナンシャルグループが1位、三菱UFJが2位とワンツーフィニッシュを決めるなど商いも盛り上がっており、米金融株の上昇を受けて改めて注目度が高まりそうだ。