5. 総合環境コンサルティングビジネスグループ
総合環境コンサルティングサービスは、アップルツリー(2013年12月に子会社化)がスマートグリッド設備機器の商社事業(太陽光発電システム、オール電化、蓄電池、HEMS)のほか、太陽光発電システム(住宅用、産業用)の設計、施工、販売事業を展開している。太陽光発電システムに関しては、2017年4月の再生可能エネルギー特別措置法改正(FIT法改正)の影響を受け、販売は停滞期に入ったが、直近では自家発電用途の産業用太陽光発電システムが復調の兆しを見せる。それ以外にもLED照明や蓄電池、住宅用太陽光発電システムなどの環境商品・サービスの拡販を積極化しており、事業構造の転換が安定化してきた。ちなみにLEDについては、国内に高品質なLEDを提供する工場を持つ。2024年3月期第3四半期の業績は、売上高が4,205百万円(前年同期比54.4%増)、セグメント利益が94百万円(前年同期は64百万円の損失)と黒字転換し、好調を持続している。
6. その他事業グループ(人材・教育分野)
2018年4月、人材・教育分野の強化のため、通信教育事業、書籍の出版・販売事業を手掛けるアイテック(2013年10月に子会社化)と、IT分野のエンジニア及び管理者の育成、東南アジアにおける現地幹部候補・留学生の人材紹介・派遣などを行う(株)クリエーティブソリューションズが合併し、新会社としてアイテックが発足した。旧アイテックは情報処理技術者や個人情報保護士の養成を得意とし、eラーニングでのサービス提供に強みがあり、クリエーティブソリューションズは大手通信会社などを顧客に持ち、安定した需要が特長である。2020年5月には、システム企画・設計を得意とするカエルネットワークス(現 フォーバルカエルワーク)を子会社化し、7月に完全子会社となった。人材教育事業、IT人材の派遣やシステム企画・開発事業ともに業績は順調である。2024年3月期第3四半期の業績は、売上高が1,696百万円(前年同期比8.4%増)、セグメント利益が238 百万円(同7.0%増)と、成長性・収益性ともに高い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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