c) エリア戦略
国内の戦略方針として、1)5支社への責任・権限の集中により、迅速かつ顧客密着での営業活動を実施すること、2)スマート営業所※1の増強によるリアルでの顧客接点の強化、3)スマート物流※2の展開による顧客サービス・顧客満足度の向上、の3点に取り組んでいる。5支社への責任・権限の集中に関しては2025年3月期より体制を整備し、合わせてエリア開拓目標の明確化と支社評価制度の見直しも行った。支社間で競争意識を芽生えさせることで営業活動を活性化する効果を狙っている。同様に数年前から取り組みはじめたスマート営業所に関しては1拠点2~3名の営業人員で近隣エリアをカバーするため費用対効果が高く、今後も需要が見込める地域に開設する意向だ。
※1 スマート営業所とは、顧客の近くに存在するベストパートナーを目指し、営業パーソンが顧客の存在する各地に駐在し営業サービスを提供、業務オペレーションは営業部から遠隔支援するため、事務スタッフは必要としない。
※2 スマート物流とは、「見える化システム」を活用して物流拠点の最適化と高精度な運営を実現し、さらに顧客ニーズに応じた柔軟なサービスを提供できる物流システムのことで、総合的なサービス品質の向上が期待される。
一方、海外市場についてはグローバル戦略として、顧客セグメント戦略のグローバル展開や東南アジア・インド地域における成長戦略の重点化、地域統括への責任・権限の集中を進める。また、ローカル戦略として中国地域では売上高の約5割を占めるローカル企業向けの取引深耕を図るほか、仕入先においてもローカル企業の開拓を進める。東南アジア地域については、従来日系企業向けにグローバルSCMソリューションサービスを展開していたが、今後は同ソリューションに技術支援体制を加えたビジネス形態へ進化し、現地ローカル企業との取引拡大も図る。欧米地域においては、独自の商品力・付加価値の提供に重点を置き、現地の販売パートナーの開拓や新たな商材の発掘などを行いながら事業規模の拡大を目指す。海外売上高比率としては、直近3期間の平均35.9%に対して40%を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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