シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28480円まで下げる場面が見られたものの、節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、一時28710円まで上昇する場面も見られていた。今週は米大型テック株の決算のほか、国内でも指数インパクトの大きい値がさ株の決算が予定されている。また、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすく、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。そのため、日経平均は28500円辺りでの底固めから狭いレンジでの推移になろう。
日経平均は前週末に一時28778.37円まで買われ、3月9日に付けた高値28734.79円を更新した。いったんは達成感が意識されやすいところであるが、テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを支持線として上向きのトレンドを形成。+2σは28878円まで切り上がってきており、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすいだろう。
物色は決算を手掛かりとした個別対応の流れが強まりやすく、本日決算発表が予定されているニデック<6594>へは、軟調推移が長期化していることもあり、アク抜けを想定した動きが意識されそうである。また、前週末の決算ではANA<9202>、ミツウロコHD<8131>、アバール<6918>、バイタルKSK<3151>、東自機<6360>、光陽社<7946>、神戸天然物化学<6568>、横浜魚類<7443>などが注目されよう。その他は、テーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。なお、アースインフィニティ<7692>
が連日でストップ安を付けており、個人投資家の需給悪化を警戒する声は聞かれており、やや重荷になりうそうだ。
<AK>
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