【売り】ワキタ(8125)業績下方修正、受注競争激化などの影響受ける◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

業績下方修正、受注競争激化などの影響受ける

土木建設機械の商品開発から販売、リース・レンタルまで総合的に手掛ける建機事業の他、商事事業、不動産事業を展開する建設機械商社。土木建機のレンタルに強みを持つ。

1月9日の決算、18年2月期第3四半期累計の連結経常利益は前年同期比5.4％減の46.3億円にとどまった。
建機事業の販売部門にて、設備投資の持ち直しにより売上高は順調に推移、賃貸部門ではレンタル需要が底堅く推移し売上高は増加したものの、受注競争による単価の下落や過去の設備投資に係る原価の高止まりの影響を受け、利益面では減益となったことなどが要因。
3月26日、業績修正を発表。18年2月期の連結経常利益を従来予想の69億円から59億円(前の期は66.9億円)に14.5％下方修正し、一転して11.9％減益見通しとなった。
建機事業において、受注競争激化や過去の設備投資に係る原価の高止まりや資産売却益の減少等の影響を受け売上高粗利益率が低下したこと、不動産事業においては前期あった販売用不動産の売却益の反落や保有賃貸不動産の修繕費が増加したことなどが要因としている。

チャート面では1月9日に前回高値1448円に届かなかったことから下落トレンドに転換。足元では2月14日の安値を割り込み揉み合って推移。買い方の投げによりさらなる下落を想定する。

業種：卸売業
時価総額：621.1億円
PER：14.43倍
PBR：0.69倍