生地の染色過程では大量の水が消費されますが、無水染色(原着)技術は紡糸工程で着色するため、水を使った染色はせず、節水に貢献できること。また、顔料を繊維自体に練り込むため、発色性や安定性に優れ、一般の染色よりも耐光をはじめ各種堅牢度が高い点が利点としてあげられます。
量産面では、紡糸段階からの着色となるため、紡糸製造工程が大掛かりとなり、製造ロットが大きくなるという背景から、繊維・アパレル業界をはじめとして、これまで広く普及するには至っておりませんでした。
この課題を改善するため、e.dye社は自社設備環境を改良し、従来と比較して小ロットでの対応を可能としました。
また、当社がサプライチェーンに加わり在庫販売を行うことにより、さらにロット対応を柔軟にし、この高機能で、環境負荷の少ない技術を、より多くのお客様に広めることを目指してまいります。
本年10月に開催されたサステナブルファッションEXPOにてこの取組みをご紹介し、多くの反響をいただいております。
なお、サステナブルな社会の実現の一翼を担う無水染色(原着)技術は過去から存在しますが、e.dye社の技術には次のような差異化ポイントがあります。
〔e.dye(R)社無水染色(原着)技術の特長〕
独自のデジタルカラーマネージメントシステムの採用で5000色以上の色レシピを有し、幅広いご要望に対応できる色の再現性
従来の製品染めに比べて、使用する水を85%削減、化学品90%削減(e.dye(R)が使用する化学品はすべてOekoTex-100に適合)、CO2排出量も12%抑えることが可能
スウェーデン発の環境製品宣言認証プログラム“EPD”に登録しており、製品当りの環境負荷低減度合を製品タグに表示できる仕組みを提供
当社は、e.dye社の素晴らしい技術と環境負荷の低い材料の取扱いを通じて、よりサステナブルなモノづくりを実現できると考えており、今後、ユニフォーム業界をはじめアパレル業界、アウトドア業界を中心に、幅広い業界に対して、生地販売と製品づくりのお手伝いを積極的に展開してまいります。
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