東京株式(大引け)=22円高、景況感改善と円安受けて買い優勢も上値重い
大引けの日経平均株価は前週末比22円37銭高の2万55円80銭と小幅反発。東証1部の売買高概算は16億109万株、売買代金概算は2兆509億9000万円。値上がり銘柄数は1117、対して値下がり銘柄数は767、変わらずは138銘柄だった。
きょうの東京市場は、買いが先行したものの今一つ方向感の定まりにくい展開だった。前週末の米国市場ではNYダウが反発、原油市況の上昇や為替の円安などを背景に朝方はリスク選好ムードにあった。寄り前に発表された6月の日銀短観は、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス17と3月調査から改善し、市場予想コンセンサスを上回ったこともポジティブ材料とみられた。しかし、注目された東京都議選は小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」が圧勝し第1党となり、自民党は大敗したことが、買いを慎重にさせた部分もあったようだ。薄商いのなか日経平均なマイナス圏に沈む場面もあった。鉄鋼や非鉄、石油など市況関連株が買われ全体相場を下支えした。全体売買代金は2兆円をかろうじて上回ったが、低調だったといえる。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>が堅調、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクもしっかり。芦森工業<3526.T>は売買代金上位でストップ高に買われる人気となり、土木管理総合試験所<6171.T>もストップ高。新日鉄住金<5401.T>など鉄鋼株も強い動き。enish<3667.T>が値を飛ばし、トッパン・フォームズ<7862.T>も上昇した。ダイセキ<9793.T>、ディア・ライフ<3245.T>も高い。
半面、任天堂<7974.T>が売られ、東芝<6502.T>も軟調。第一三共<4568.T>が冴えず、ユニゾホールディングス<3258.T>は値下がり率トップに売られた。アダストリア<2685.T>が大幅安、Lifull<2120.T>、クミアイ化学工業<4996.T>、ペプチドリーム<4587.T>なども値を下げた。DCMホールディングス<3050.T>、エービーシー・マート<2670.T>なども安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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