コンタクトレンズ事業の売上高は、拡大する市場の需要を着実に捉え、前年同期比8.3%増の30.23億円となった。セグメント利益は、積極的な広告宣伝及び販売促進活動を実施したことに加え荷造運賃などの変動費が増加したが、シリコーンハイドロゲル素材など高付加価値商品の売上が伸長したことにより同13.3%増の2.62億円となった。同社ブランド商品の売上高について、クリアレンズは、主力商品であるシリコーンハイドロゲル素材コンタクトレンズ「シンシア1DAYS」が同9.4%増の6.42億円、ドラッグストア専売コンタクトレンズである「アイウェル」シリーズは2WEEKアイウェルの取扱店舗数の増加などにより同15.0%増の1.22億円と順調に拡大し同18.9%増の14.94億円となった。カラーレンズは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う行動制限の緩和などに加え、2023年2月に「シンシア2WEEKSクレシェ」を発売したことや「シンシア1DAYSクレシェ」が同61.9%増の1.26億円と大幅に増加したことなどにより同18.9%増の3.17億円となった。一方、プライベートブランド商品の売上高について、クリアレンズは、新規案件の獲得があったものの既存取引先からの受注減少により同23.7%減の7.09億円となった。カラーレンズは、一部商品の販売が好調に推移したことなどにより同49.0%増の5.01億円となった。
コンサルティング事業について、2022年12月より事業を開始したクリニック運営に関するコンサルティング契約に基づき売上高は0.30億円、セグメント利益は0.08億円となった。同事業でのM&A案件を複数抱える中、当年度内にクロージングを予定する案件も存在し、業績へのプラス影響を見込んでいる。
2023年12月期通期の連結業績予想については、第2四半期までの進捗率が好調であるものの、売上高は前期比5.6%増の58.98億円、営業利益は同101.4%増の3.03億円、経常利益は同162.8%増の2.96億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同211.5%増の2.05億円とする期初計画を据え置いている。
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