Ｖテクが気配値を切り上げ、１７年３月期５５％営業増益予想を好感

　ブイ・テクノロジー<7717.T>がカイ気配でスタートし、気配値を切り上げる展開となっている。１０日の取引終了後に発表した１７年３月期の連結業績予想で、売上高４５０億円（前期比１４．９％増）、営業利益４０億円（同５５．２％増）、純利益１９億円（同９２．０％増）と前期に続いて営業最高益更新を見込むことが好感されている。国内外で高精細液晶パネルの設備投資拡大に伴う需要が期待できることに加えて、有機ＥＬパネルに関する大型案件が複数見込まれていることが追い風となる見通しだ。

　なお、１６年３月期は売上高３９１億５３００万円（前の期比２．４倍）、営業利益２５億７８００万円（同３．０倍）、純利益９億８９００万円（同８５．６％増）だった。国内外でＦＰＤ関連の設備投資が活発化したことで受注・売上高が想定を上回り、従来予想の売上高３００億円、営業利益２２億円を上回って着地。ただ、純利益は評価用装置の減損により特別損失を４億２３００万円計上したため、従来予想の１０億円に届かなかった。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）