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2024/03/18 - タカショー(7590) の関連ニュース。 2024年1月期 決算サマリー高岡伸夫氏:みなさま、こんにちは。株式会社タカショー代表取締役社長の高岡です。日頃から大変お世話になり、ありがとうございます。それでは、株式会社タカショー2024年1月期期末

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タカショー、非住宅分野の物件増、単価上昇等によりプロユース事業は前年を上回る、ホームユース事業は回復傾向

投稿:2024/03/18 11:00

2024年1月期 決算サマリー

高岡伸夫氏:みなさま、こんにちは。株式会社タカショー代表取締役社長の高岡です。日頃から大変お世話になり、ありがとうございます。それでは、株式会社タカショー2024年1月期期末決算についてご説明します。

まず決算ハイライトです。2024年1月期実績の売上高は194億1,100万円で、前期比約5パーセント減の95.4パーセントとなりました。売上総利益は83億3,500万円、営業利益はマイナス1億800万円となりました。これは人材確保における人件費の増加と、コロナ禍明けによる営業経費の増加によるものです。

また売上がマイナスになったことにより、固定費が上昇しました。従来は売上が順調に伸びていたためこのような問題はありませんでしたが、このような結果になってしまいました。申し訳ありません。経常利益は2億5,000万円、当期純利益は最終的に7,500万円の赤字となりました。

セグメント売上高&増減要因分析

セグメント売上高と増減要因の分析です。プロユース事業については売上高132億7,700万円と、なんとか前期を超えました。エクステリア業界は前期比3.8パーセント減の中、当社は前年並みで推移しました。

要因として、非住宅分野のコントラクト物件の増加と、単価の上昇が挙げられます。これは非常にありがたいことです。そして、従来から行っていたTVCMやWeb広告が少しずつ効いてきました。

ホームユース事業については、連結決算において一番大きなマイナス要因になりました。実績として、前期55億7,400万円だった売上高が今期46億2,000万円と、約20パーセント近く減少しました。

この要因はコロナ禍の反動減によるものです。コロナバブルのショックは、当社だけではなくどの業界も同じです。もう1つは原価や物価の上昇と、天候不順によりホームセンターの来客数が減ったことが挙げられます。

また、コロナ禍で伸長したホームユース事業の大事なお客さまであるホームセンターが、在庫過多になってしまったことにより、この1年で一挙に在庫調整に入りました。これより売上が落ちたものの、反動の調整はここで終わり、発注が増えてきている状況です。こちらについては後ほどご説明します。

海外事業も、国内より1年早く反動が始まりました。そして調整に2年近くかかっています。こちらもその間に新規顧客開拓などさまざまな取り組みを行いましたが、同じく在庫過多になりました。今期の売上高が落ちた要因は、在庫調整とコロナ禍の反動です。

2025年1月期 業績予想

2025年度1月期の業績予想についてご説明します。売上高は220億4,700万円で、前期実績比113.6パーセントとしています。こちらについてはもうかなり伸びてきており、順調にさまざまな手を打ったため、ここまで数字が積み上がってきています。

営業利益は5億8,300万円、経常利益は6億1,800万円、当期純利益は3億2,300万円です。これにより配当性向は約40パーセント、配当金は今回の当期純利益をかんがみて現時点で8円を予定しています。

売上高予想 増減要因分析

売上高予想の増減要因分析です。プロユース事業は空間ソフト提案の強化、DXツールの販売事業の展開について、このコロナ禍で相当力を入れてきました。株式会社GLD-LAB.という新しいソフト会社を作り、リアルとネットを連動させるため、ここを一挙に展開しています。

もう1つの要因は、インバウンドにより大手飲食チェーンやホテルなどのコントラクトが非常に強い勢いで増えてきていることです。

昨年度、一番問題になったホームユース事業については、その間に新商品をかなり準備しました。もう1つはWebビジネスの強化です。ここだけは順調に伸びており、さらにこの中でホームユース事業の物販に対して、業務用ルートの新販路を開拓することで進めています。ホームセンターチェーンストアや量販ルートの販売強化については、規模の大きいお店に対して、十分にフォローをしていきます。

さらに特販営業の販売強化として、中国の3万坪の工場からダイレクトに大手とOEMの取引をしていますが、そこから非常に受注が増えています。

海外事業については、この4年近くの間にいろいろな大手企業との新規取引がスタートしました。バリューチェーンの再構築、海外eコマースなどの販路拡大、投入商品群の見直しや新商品の投下などに取り組んでいます。また今までは直販が主力でしたが、ヨーロッパなどでは代理店を展開するということで、すでに何社か決定しています。

プロユース 成長戦略 ①住宅

プロユース事業の成長戦略です。事業展開として、空間ソフト提案の強化とDXツールの販売事業の展開を、クロスさせながら進めていきます。当社では、デジタルとリアルを融合するハイブリッド型の経営に舵を切っています。これはコロナ禍の3年間にかなり力を入れ、増資資金も積極的に投資しました。

空間ソフトを使用し、購入を検討する顧客へ売る前に完成イメージを提案します。そしてイメージが決まったら、リアルの商品をご提供したり即時別注を作ったり、ライフスタイル型でご提供するという、この2つを組み合わせています。

ご参考:空間ソフトで提供できるサービス

GLD-LAB.は、空間ソフトでできる外構の設計サポートサービス、そして販売促進のサポートサービスをマネタイズするために作られた会社です。これはタカショーとは異なるネットワークで全国の工務店や施工店、デザイナーに向けて営業を進めています。

プロユース 成長戦略 ①住宅

クロスメディアによる認知度向上は、順調に進捗しています。特にプロユース事業ではTVCMや長きにわたり運営している自社のオウンドメディア、さらにInstagramやFacebook、LINEといったSNS、そして月あたり700万ページビューと300万UUを誇る、独自運営の「ガーデンストーリー」をうまく連動させながら進めており、市場づくりを目的に着実に展開しています。

プロユース 成長戦略 ②コントラクト

コントラクトは、今一番伸び盛りです。タカショーはもともと人工竹垣でスタートした会社であり、これを強みとしてエバーバンブーを乾式工法による自社製法で作っています。さらに施工職人が少なくなってきていることもあり、省施工でできるエバーアートボードやエバーアートウッド、エバーバンブーの3つをベースにしながら、商業施設やホテルなどに展開しています。

屋外照明・サイン 成長戦略

続いて、120パーセント以上の成長を誇るタカショーデジテックについてご説明します。タカショーデジテックは設立後20年が経ちました。商品の自動化の設備と、深圳エリアにデジテックチャイナの新規工場を竣工しました。約3,000坪の敷地に約5億円をかけ、LEDの照明と、サインのベースを作っています。

もちろん日本でも作っていますが、中国で作ったものについてはいったん日本に入れ、国内展開や品質管理を行います。簡易なものについては直接中国工場から海外展開するということで、非常に期待しています。

そしてもう1つは、生産能力拡大とサプライチェーンの構築を、今海外に向けてスタートしています。

屋外照明・サイン 成長戦略

コントラクト向け製品の拡大についてご説明します。今話題の麻布台ヒルズや、東京スカイツリーの東京ソラマチのイルミネーションも、ここ数年は私どもが担当しています。さらに歌舞伎町タワーも、内部のサインについてかなりの部分をタカショーデジテックが担当しています。

屋外照明・サイン 成長戦略

タカショーデシテックが手掛けた「YABITSU LIGHT UP PROJECT」が、世界でも有名な三大デザインコンテストである「IFデザインアワード2024」を受賞しました。スライド左側の画像は、街の海岸をライトアップしているところです。

さらに昨年度は「エコ・ファースト認定」を受けました。これは全部で66社が認定されており、今回はYKK APと一緒に私どもが、同業界で認定を受けました。

さらに、環境にやさしいLEDサインということで、Re:SIGNが「グッドデザイン賞」に選ばれました。実際にこのように積極的な展開をする中で、ファミリーマートも新店については、環境対応として私どものサインを使っていただいています。

ホームユース 成長戦略

ホームユース事業の成長戦略です。外部環境要因による収益低下を見直し、ビジネスモデルを再構築していきます。1つ目は、成長盛りのWebビジネスの強化です。私どもが長らく行ってきた青山ガーデン事業とeコマース事業を統合し、企画から販売までまとめていきます。

2つ目は、私どもからはまったく遠い存在だった物販における業務用ルートなどを、Webサイトを使ってみなさまにご紹介し、購入できる仕組みを強化していきます。今回このサービスをスタートする予定です。

ホームユース 成長戦略

3つ目は海外有力メーカーとの提携販売です。植物を植える時には水が必要になります。そこで世界の1,000億円企業であり、散水または灌水を扱うNo.1企業であるGARDENA(ガルデナ)と提携し、私どもも日本で灌水の専売を取りつつ展開していきます。

そして4つ目として、自社工場からの直接販売を行います。世界の大手チェーン店との取引はボリュームが違うため、日本からでは到底間に合いません。ここを含めて着実に進めていきます。

海外 成長戦略

海外事業の成長戦略です。1つ目は、多くの新商品を昨年度末から展開してきたおかげで、今期は新商品がかなり貢献すると見込んでいます。ブランドと販路拡大により、世界No.1のガーデンカタログメーカーを目指しています。

2つ目は、大手チェーンやeコマースなど販路拡大です。店舗数No.1のAce Hardwareでは、5,000店舗の中で、今期はテスト販売店が10店から500店に増加します。

また世界で一番大きな小売業であるThe Home Depotも、定番として導入されていきます。さらにCostco Wholesaleはすでにアジアでメインのガーデンサプライヤーになっており、今後世界に展開することで話を進めています。

BunningsはオーストラリアでNo.1の2兆円ほどの企業です。さらにAmazon、Bauhausなどいろいろな世界の有力企業に定番で入っています。

海外 成長戦略

3つ目はプロ市場の展開です。こちらも昨年度から本格的に始まりました。昨年度のコントラクトを含めた施工コンテストでグランプリに輝いたのが、スライドに記載しているアメリカの販売価格が100億円の住宅です。

このように、マイアミ、ロサンゼルスなどアメリカの富裕層の市場に向けて拡販を図ります。私どもタカショーのアートボードやアートウッドなどを全部加工して現地で組み立てるというかたちで進めています。

2025年1月期計画・中長期計画

業績予想です。冒頭でお話しましたことを全力で詰めながら、売上高220億4,700万円、営業利益5億8,300万円、経常利益6億1,800万円、当期純利益3億2,300万円を目指します。配当は8円としたいと考えています。

ご説明は以上です。今期もグループ1,200名が全力でがんばりますので、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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