1. 2024年3月期第2四半期の連結業績概要
(1) 損益状況
萩原電気ホールディングス<7467>の2024年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が108,013百万円(前年同期比25.0%増)、営業利益が4,589百万円(同71.8%増)、経常利益が4,623百万円(同58.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が3,036百万円(同16.5%増)となり、売上高・利益ともに第2四半期として過去最高を更新した。
主要顧客である自動車関連企業の生産が順調に回復したことに加え、以前から取り組んできた新規案件が立ち上がったことや円安等の寄与があり、大幅増収となった。
売上総利益率は9.7%と前年同期比で0.3ポイント改善したが、主に第1四半期にスポット案件があったことや商品構成(Sales Mix)の変化等による。これに増収効果が加わり売上総利益は同29.2%増となった。一方で、販管費は同8.3%増と予算の範囲内に留まったことから、営業利益は前年同期比で大幅増益となった。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率が低くなっているのは、前年同期に、子会社化した萩原エンジニアリング(旧 大崎エンジニアリング)の負ののれん発生益670百万円を特別利益として計上したためである。
営業利益の増減要因を分析すると、増収に伴う売上総利益の増加が17.6億円、その他要因(為替変動、スポット案件等)による増加が6.0億円、販管費の増加(人件費増、売上増に伴う諸経費増など)による減益が4.4億円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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