■エスプール <2471> 651円 (+100円、+18.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。エスプール <2471> [東証P]がストップ高。5日の取引終了後に上期(22年12月-23年5月)決算を発表し、営業利益は前年同期比4.6%減の14億9300万円だった。四半期ベースでみると第2四半期は増益で、大幅減益だった第1四半期から持ち直す形となっており、足もとの利益改善が評価され買われた。上期の売上高は同3.9%減の131億3200万円だった。主力のコールセンター向け人材派遣サービスで需要回復が力強さに欠ける結果となり、全体の足を引っ張った。障害者雇用支援やロジスティクスアウトソーシング、広域行政BPOなどのサービスを手掛けるビジネスソリューション事業は引き続き好調だった。障害者雇用支援サービスに関し、会社側では厚生労働省の見解に規制などを検討している内容は見受けられないとした。あわせて、業界団体設立に向けた検討会を立ち上げ、今年度中の設立を目指す考えを示した。
■アドヴァンG <7463> 1,003円 (+80円、+8.7%) 一時ストップ高
アドヴァングループ <7463> [東証S]が急反発、一時ストップ高となった。同社は建材の販売から施工まで一貫して手掛けるが、首都圏の再開発に絡む案件やインバウンド需要を背景としたホテル関連の案件などが寄与して、足もとの業績は好調に推移している。5日取引終了後に発表した23年4-6月期経常利益は前年同期比75%増の62億2200万円と大幅な伸びを達成、上期計画の22億5000万円を大幅に上回った。これを材料視する買いを呼び込んだ。増収効果に加え、洗い替え処理による為替予約評価益43億8900万円を計上したことが経常利益を押し上げる格好となった。また、本業のもうけを示す営業利益も4-6月期は前年同期比32%増の11億9200万円と高水準の伸びを示している。
■レオパレス <8848> 301円 (+22円、+7.9%)
東証プライムの上昇率2位。レオパレス21 <8848> [東証P]が続急伸。5日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表。取得上限が5000万株(自己株式を除く発行済み株数の15.2%)、または100億円と大規模なことから、これを好感した買いが入った。期間は7月6日から来年1月5日まで。昨今の割安な株価水準を考慮したとしている。
■日清オイリオ <2602> 3,670円 (+225円、+6.5%)
東証プライムの上昇率4位。日清オイリオグループ <2602> [東証P]が続急伸。世界的なインフレが続くなか、株式市場では値上げによる収益改善効果が期待できる食品株の魅力が増している。同社もその一つで、23年3月期は原材料価格の高騰に対応した価格改定に取り組み、営業利益は4割近い増益で過去最高を更新。今24年3月期もほぼ同水準の利益を見込んでいる。株主還元にも手厚く、今期配当は年120円で足もと配当利回りは3%台に達する。他方でPBRは1倍を割れており、割安感は顕著だ。株価は緩やかな中長期上昇トレンドを描いていたが、6日は外資系証券の格上げを受けて一気に上げ足を強めた。
■JINSHD <3046> 3,240円 (+175円、+5.7%)
東証プライムの上昇率5位。ジンズホールディングス <3046> [東証P]が急反発。5日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況(速報)によると、既存店売上高は前年同月比9.4%増となった。5ヵ月連続で増収となったほか、伸び率は5月の3.1%を大きく上回っており、好感されたようだ。全店売上高は同11.4%増と、同じく5ヵ月連続で増収となった。カラーレンズをはじめとしたオプションレンズの提案強化が奏功した。通常のサングラスや高機能型メガネ、他社とのコラボレーションモデルなども売り上げをけん引した。
■gumi <3903> 714円 (+34円、+5.0%)
東証プライムの上昇率6位。gumi <3903> [東証P]が4日続急伸。今夏リリース予定のスマートフォン向け本格シミュレーションRPG「アスタータタリクス(アスタタ)」の特別番組が、6日午前0時30分~午前1時00分にTOKYO MXで放送されたことが株価を刺激したようだ。このゲームは、同社のスタジオ「Studio FgG」が開発をし、事業パートナーとしてアニプレックス(東京都千代田区)が参画。4日にはApp Storeでの予約注文、及びGoogle Playでの事前登録を開始したことを明らかにしている。
■三桜工 <6584> 882円 (+35円、+4.1%)
東証プライムの上昇率9位。三櫻工業 <6584> [東証P]が大幅反発。独立系の自動車部品会社ながら、自動車用チューブや配管部品で国内シェア約4割という抜群の商品競争力を誇る。 半導体不足の解消に伴う自動車生産回復の道筋が見えてきたことで、東京市場では自動車部品サプライヤーも幅広く物色される展開にあり、PBRが1倍を大きく下回る銘柄が多いことも物色人気を助長している。また、自動車メーカーやその周辺企業は経済成長著しいインドに経営資源を投下する動きが相次ぐ。同社はその先駆け的存在で、インドでの 電気自動車(EV)向けブレーキ配管関連製品などの受注拡大に注力姿勢をみせている。業績も急改善、24年3月期営業利益は前期比3倍の40億円予想と4期ぶりに大幅増益で切り返す見込みにある。
■大同メ <7245> 557円 (+20円、+3.7%)
大同メタル工業 <7245> [東証P]が大幅高で3日続伸。約2ヵ月ぶりの年初来高値更新。軸受けメタルの専業メーカーで自動車エンジン向けで世界シェア3割を有するグローバルニッチトップ企業。モーターやパワーコントロールユニットなどのアルミダイカストに優位性があり、電気自動車(EV)向けでも積極的に需要開拓を進めている。前日5日の急騰に続き、6日も利益確定売りをこなして上値を指向したがPBR0.4倍台は依然として割安感が強い。自動車向け以外での収益案件獲得にも期待が大きい。会社側では成長投資拡大による低PBR是正に前向きな姿勢をみせており、その一環として欧州の洋上風力発電向け軸受け供給契約締結に伴う生産設備拡充に総額60億円の投資を行う。
■エイチワン <5989> 812円 (+25円、+3.2%)
エイチワン <5989> [東証P]が大幅高で8日続伸。全体相場が大きく下値を試すなか異彩を放つ上げ足をみせた。ホンダ系の自動車部品会社でアンダーボディ骨格部品を主力としている。世界的な電気自動車(EV)シフトに対応して、EV向け受注獲得に傾注している。26年3月期に売上高3000億円(前期実績2255億円)を目指す中期計画を策定し、業容拡大にまい進している。24年3月期は前期比4円増配の24円を計画し、3%近い配当利回りだが、PBRが0.3倍台と極めて低水準にあることで、一段の株主還元への期待もある。
■ラウンドワン <4680> 573円 (+14円、+2.5%)
ラウンドワン <4680> [東証P]が反発。6月の売上状況について6日に開示した。国内の既存店売上高は前年同月比8.0%増と増収基調を継続したほか、減収が続いていた米国は増収に転じており、株価の下支え要因となった。国内のうちボウリングは同8.1%増、カラオケは同21.1%増となった。6月26日から7月2日の既存店売上高も公表しており、前年の同じ週と比べて約10%増となったという。また、米国の既存店売上高は前年同月比6.3%増となった。
■神戸鋼 <5406> 1,377円 (+32円、+2.4%)
神戸製鋼所 <5406> [東証P]が5日続伸。6日付の日本経済新聞は、同社の24年3月期の配当性向について「従来の15%~25%から引き上げを検討する」と報じた。配当性向を高めた場合、今期の配当は年60円を超え前期(40円)に比べ20円以上の増配となる見通し、としている。
■AB&C <9251> 1,200円 (+24円、+2.0%)
AB&Company <9251> [東証G]が反発。同社は5日取引終了後、6月度の国内店舗月次営業速報を公表。既存店の売上高が前年同月比1.0%増と、16ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、全店ベースの売上高は同13.2%増となった。
■アップガレG <7134> 756円 (+15円、+2.0%)
アップガレージグループ <7134> [東証S]が5日続伸。5日の取引終了後に6月の月次売上状況(速報)を発表した。直営の既存店売上高は前年同月比1.8%増の3億2000万円となった。2ヵ月ぶりに前年を上回ったことが好感されたようだ。直営の全店売上高は同10.8%増の3億7500万円と増収基調を続けた。直営とフランチャイズチェーン(FC)を合わせた全店売上高は同9.2%増の16億1000万円だった。
■TKP <3479> 2,894円 (+51円、+1.8%)
ティーケーピー <3479> [東証G]が7日続伸。5日、千葉県下で最大級の2000人を収容できるホールを含む宴会棟を「TKP東京ベイ幕張ホール」として、7月1日から運営を開始したと発表したことが買い材料視されたようだ。同社は2010年から「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」のうち、宿泊施設棟の48階で「TKPガーデンシティ幕張」を運営してきた。今回、既存運営施設に加えてホテルの46階にあるスカイチャペルや宴会場を増床。更に、隣接した宴会棟の運営を開始した。増床分をあわせると総面積は1万3561平方メートルとなり、大規模なブライダル・宴会・会議室の複合施設を運営することになるという。
■コスモバイオ <3386> 956円 (+16円、+1.7%)
コスモ・バイオ <3386> [東証S]が3日ぶり反発。5日の取引終了後、東京大学発バイオベンチャーのジェリクル(東京都文京区)との間で、研究用試薬としての「生体組織・細胞・試料を固定化する基質となる材料」の共同開発契約を締結したと発表。同契約により、コスモバイオは研究用試薬分野に向けた製品をジェリクル社と独占的に共同開発し、製品化する。製品化後、国内で独占的に販売する予定。
■プロパティA <3464> 1,204円 (+17円、+1.4%)
プロパティエージェント <3464> [東証P]が7日続伸。6日、子会社のDXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」について、常石造船(広島県福山市)のグループ人事システムと連携し、顔認証勤怠管理の運用が始まったと発表した。今後の導入企業の拡大を期待した買いが入ったようだ。まず、常石造船グループの新潟造船(新潟市中央区)の本社に導入した。今回の導入が第1号案件となるという。新潟造船の三崎工場への導入も決定しており、今後、常石造船グループ各社への導入を進めるとしている。
■味の素 <2802> 5,694円 (+67円、+1.2%)
味の素 <2802> [東証P]が3日ぶり反発。SMBC日興証券が5日、味の素の目標株価を5000円から7000円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。アミノ酸をベースに多様な事業を世界で展開する企業は類をみないとしたうえで、成長領域でニッチトップの地位を獲得し、食品株を超過した存在として進化を遂げつつあると評価した。生成AI向け半導体のバリューチェーンに不可欠なABFフィルムなども業績のけん引役となるとの見方を示し、同証券は味の素の24年3月期における営業利益の予想をこれまでの1452億円から1540億円に増額した。
※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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