松田産業、上期経常を48％上方修正、通期も増額

　松田産業 <7456> [東証Ｐ] が8月10日大引け後(16:40)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.9％増の44.7億円に伸びた。
　併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の52億円→77億円(前年同期は78.3億円)に48.1％上方修正し、減益率が33.6％減→1.7％減に縮小する見通しとなった。
　上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の114億円→133億円(前期は137億円)に16.7％上方修正し、減益率が17.0％減→3.2％減に縮小する見通しとなった。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の6.0％→4.8％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第１四半期連結累計期間の連結業績が好調に推移したことを踏まえて、第２四半期（累計）及び通期の連結業績予想を上記の通り修正いたしました。　貴金属関連事業においては、主力顧客である半導体・電子デバイス業界の生産状況が好調に推移し、当社グループの貴金属リサイクルの取扱量及び化成品等の製商品の販売量が増加しました。その結果、第1四半期連結累計期間の業績が当初の予想を上回ったため、第２四半期（累計）及び通期の連結業績予想を上方修正しております。しかしながら、半導体・電子デバイス業界の生産状況につきましては、需給バランスに応じた在庫調整など先行き下振れのリスクが想定されております。そのため、当社の貴金属リサイクルの取扱量及び化成品等の製商品の販売量など、数量面において第３四半期以降は当初の見通しを下回るものとみております。　食品関連事業においては、価格上昇や供給不安といった状況の中で、代替品を含む商品提案力及び安定供給によって顧客ニーズに対応できたことから当社グループの販売量が増加し、第1四半期連結累計期間の業績が予想を上回ったため、第２四半期（累計）及び通期の連結業績予想を上方修正しております。第２四半期以降の販売量については、物価上昇に伴って個人消費には鈍化の傾向が見られることなどから、当初の見通し通りに推移するものとみております。　以上の内容から、第２四半期（累計）及び通期連結業績予想は上記の通りといたしました。　なお、配当予想につきましては、2022年5月13日公表の予想（中間24円、期末24円）から変更はありません。（注）業績予想に関する留意事項　上記の業績予想数値は、当社が本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因により予想数値と異なる場合があります。