メディカルウェア市場においては、当該商品が実用消耗品であることから更新需要に対するコロナ禍の影響は年々小さくなり、落ち着きを取り戻した。このような環境の中、当第2四半期累計期間における同社グループの売上は増収となった。第1四半期は、前々期の厚生労働省への感染対策商品の納入による一時的特殊要因があったため、その反動で前年同期比12.5%減と大幅な減収となった。第2四半期は、コア市場、周辺市場ともに大幅な増収となった結果、前年同期比12.1%増と第1四半期の減収分を補い、当第2四半期累計期間において前年を上回る売上を達成できた。特にコア市場における新コンセプトブランド「EARTH SONG」の販売が好調に推移し、増収に大きく貢献した。なお、前々期の厚生労働省向け一過性売上の特殊要因を除くと、前期に引続き過去最高の売上となる。
利益面において、期初での今期見通しでは、「原油相場高騰による原材料価格の急激な高騰」「物流費および人件費の上昇」「為替相場での円安急進などの外部環境の急変」など、原価への影響が大きく懸念され、当第2四半期累計期間の売上総利益率は41.5%を計画していたが、海外生産比率の引き上げ、為替先物予約による安定化、海外物流状況の沈静化、商品価格の改定などの収益性の改善により、前年同期比1.8ポイント減の42.9%となった。販売費及び一般管理費においては、新型コロナウイルス感染症に関連し、医療機関への訪問規制が緩和し、国内外での営業活動の回復により、旅費交通費及び展示会費が増加し、前年同期比6.1%増となったが、計画比では4.1%減となった。
2023年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.6%増の182.00億円、営業利益が同9.1%減の45.74億円、経常利益が同9.8%減の46.38億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.2%減の31.64億円とする期初計画を据え置いている。
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