東京株式(大引け)228円高、原油高でリスク選好ムード再燃し反発
大引けの日経平均株価は前日比228円31銭高の1万6693円71銭と反発。東証1部の売買高概算は17億6092万株、売買代金概算は1兆8789億円。値上がり銘柄数は1370、対して値下がり銘柄数は521、変わらずは87銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の地合いが一変し広範囲に買い戻される展開となった。OPECの臨時総会で減産合意がなされたことを受けて、米国株市場でNYダウが続伸、これを受けて主力株など中心にリスクオフの巻き戻しが進んだ。外国為替市場でも取引時間中に一貫してドルが買われ1ドル=101円台後半まで円安が進行したことも輸出株をはじめポジティブに作用した。海外ファンドのショートカバーとみられる買いが観測され、業種別では資源関連や商社、鉄鋼などに物色の矛先が向いた。ただ、日経平均株価は前日の下げを帳消しにする上昇をみせたものの、売買代金は引き続き盛り上がりに乏しく、活況の目安とされる2兆円に届かなかった。
個別では、原油市況の急伸を好感して国際石油開発帝石<1605.T>が大幅高。ソフトバンクグループ<9984.T>が上昇し、英アーム社との業務提携を発表したソフトバンク・テクノロジー<4726.T>はストップ高まで買われた。また資本業務提携を材料に、ミネベア<6479.T>と岩崎電気<6924.T>がいずれも値を飛ばした。トクヤマ<4043.T>が大きく買われたほか、アルプス電気<6770.T>、TDK<6762.T>などの電子部品株も高い。
半面、JAL<9201.T>が値を下げ、ニトリホールディングス<9843.T>も軟調。ユナイテッドアローズ<7606.T>、ライトオン<7445.T>などが売られたほか、スタートトゥデイ<3092.T>も安い。ここ上昇が続いていた六甲バター<2266.T>も利益確定の売りが出た。GMOインターネット<9449.T>、セイノーホールディングス<9076.T>なども下落した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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