■大発会の日本株市場は売り優勢のスタートに
■アダストリア、3Q営業利益 46.0%増 163億円
■前場の注目材料:トヨタ自、新たな価値を具現化、「水素」「電池」「ソフト」重点
■大発会の日本株市場は売り優勢のスタートに
大発会の日本株市場は、売り優勢のスタートになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが284ドル安、ナスダックは173ポイント安だった。リッチモンド連銀のバーキン総裁が講演で、追加利上げの選択肢も依然あると言及したため早期の利下げ期待が後退し、利益確定の売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも長期にわたり金融引き締め策を維持する方針が再確認されると、終盤にかけ下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円安の33065円、円相場は1ドル143円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物は祝日取引で33040円まで下げており、25日線を若干ながら下回ってきた。25日線が支持線として意識されてくるかを、見極めたいところであろう。25日線を明確に下放れてくるようだと、先物主導での売り仕掛け的な動きが強まる可能性もありそうだ。能登半島地震を受けた経済への影響を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。
また、米国市場ではナスダックが4日続落で支持線として期待されていた25日線を下回ってきた。東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性があるため、日経平均においてもまずは25日線水準での底堅さを見極めたいところであろう。
物色としてはインデックスに絡んだ商いのほかは、能登半島地震を受けて復興関連への物色が強まりそうである。材料系の土木関連などへは、個人投資家主体による短期的な値幅取り狙いの資金が集中することになろう。一方で、羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故を受けて、インバウンド関連へは持ち高調整の売りが警戒されやすい。
■アダストリア、3Q営業利益 46.0%増 163億円
アダストリア<2685>が発表した2024年2月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比14.8%増の2032.52億円、営業利益は同46%増の163.06億円だった。アパレル・雑貨関連事業の国内売上高については、外出機会の増加とファッションのカジュアル化の追い風に加え、残暑や暖冬などの気候変化への適応や、トレンドに対応した商品展開、ヒット商品の育成、高付加価値化による商品価格の見直しを進めた。
■前場の注目材料
・1ドル=143.20-30円
・米原油先物は上昇(72.70、+2.32)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化観測
・トヨタ自<7203>新たな価値を具現化、「水素」「電池」「ソフト」重点
・テイ・エス テック<7313>埼玉に生産技術開発棟、22億円投じ体制再編で効率化
・ヤマハ発<7272>東京オートサロンに初出展、EV7機種紹介
・コマツ<6301>アフターマーケット拡大、建機のメンテ延長保証など
・日立造船<7004>グループ会社のイノバ、英でゴミ焼却発電施設受注
・ACSL<6232>米で空撮ドローン50機納品
・キヤノン<7751>RFIDで位置情報把握、DX推進サービス発売
・JFEHD<5411>社長・柿木厚司氏、長期視野に新CO2目標
・住友精化<4008>兵庫・播磨に研究棟新設、半導体向け材料など開発
・東洋製罐GHD<5901>出光と、プラ端材の再資源化実証
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・大発会
<海外>
・10:45 中・12月財新サービス業PMI(予想:51.6、11月:51.5) <ST>
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