■大黒屋 <6993> 51円 (+18円、+54.6%)
大黒屋ホールディングス <6993> [東証S]が急反騰。同社は3日午前8時45分、連結子会社の大黒屋の中期経営計画を公表した。子会社の大黒屋は29年3月期に売上高を874億2100万円(25年3月期見通しは156億6600万円)、最終利益を76億9100万円(同1億9900万円)に伸ばす計画。中期計画期間中に急速に事業を成長させる方針を示しており、買いを集めたようだ。未進出の政令指定都市や中核都市を候補地として中古ブランド品の買い取り専門店の新規出店を進め、個人仕入れの拡大を図る。他社との提携も軌道に乗せ、成長を加速していく。
■霞ヶ関C <3498> 16,210円 (+3,000円、+22.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。霞ヶ関キャピタル <3498> [東証P]がストップ高。2日取引終了後に23年9月-24年5月期連結決算を発表。売上高が前年同期比82.0%増の335億9500万円、営業利益が同3.5倍の36億4300万円となっており、これを好感した買いが入った。第3四半期累計期間に冷凍冷蔵倉庫・冷凍自動倉庫の竣工済み物件4件、開発予定物件12件を手掛けるなどプロジェクトを進行。また、ホテルの運営中施設は13件、開発予定物件は18件、ヘルスケア施設の稼働中物件は3件、開発予定物件は10件となっている。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。
■アールプラン <2983> 1,036円 (+150円、+16.9%) ストップ高
アールプランナー <2983> [東証G]がストップ高。2日の取引終了後、25年1月期の連結業績予想について、売上高を350億円から375億円(前期比16.9%増)へ、営業利益を8億5000万円から11億8000万円(同2.2倍)へ、純利益を4億3000万円から6億5000万円(同2.9倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間5円・期末10円の年15円から中間・期末各15円の年30円(前期15円)へ引き上げたことが好感された。引き続き受注高・総受注棟数が好調に推移しており、第1四半期に戸建住宅の販売棟数、とりわけ分譲住宅の販売棟数が大幅に増加したことが要因としている。また、前期に実施した販売価格の適正化や、一部建築資材の値下がりなどにより売上総利益が改善しており、今後の引き渡しも増加する見通しであることも寄与する。
■三菱重 <7011> 1,946.5円 (+118.5円、+6.5%)
東証プライムの上昇率9位。三菱重工業 <7011> [東証P]が8日続急伸。サイコロジカルラインは3日を含めて今のところ11勝1敗という状況で、目先高値警戒感はあるものの機関投資家とみられる大口の買いが利食い圧力を呑み込んでいる。売買代金は全上場銘柄の中で首位となった。地政学リスクに対応して日本政府は防衛費を増大させる方針を打ち出しており、改めて 防衛関連に物色の矛先が向いている。そうしたなか、11月の米大統領選を前に先日行われたテレビ討論会では、トランプ前大統領が有利との見方が強まった。トランプ氏は同盟国である日本に防衛費拡大を強く促す政策スタンスを標榜していることで、防衛省との取引額で群を抜く同社の商機が高まるとの思惑が投資資金の継続的な流入につながった。
■Gダイニング <7625> 427円 (+24円、+6.0%)
グローバルダイニング <7625> [東証S]が続急伸。2日取引終了後、6月の月次売り上げ速報を発表。国内既存店売上高が前年同月比20.1%増とプラス基調が続いており、これが好感された。客数は同13.1%増、客単価は同6.1%増だった。
■ルネサス <6723> 3,168円 (+154円、+5.1%)
ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]が続急伸。SMBC日興証券が2日付で投資評価「1」を継続し、目標株価を3200円から3700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社はこれまで利益率改善、市況悪化時の適切な在庫管理、復配などで着実な結果を出していると評価。市況全体としては芳しくない状況が続いているが、適切な在庫管理により自社生産ライン稼働についても既に上昇局面入りしていることから、相対的に利益率が下押しする可能性は低いと見込んでいる。
■GMO-GS <3788> 3,035円 (+102円、+3.5%)
GMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> [東証P]が大幅続伸。3日午後1時ごろ、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」が、政府セキュリティーのための評価制度「ISMAP(イスマップ)」のクラウドサービスリストに登録されたと発表しており、好材料視された。ISMAPは、日本政府が団体・企業の クラウドサービス調達におけるセキュリティー水準の確保を図り、円滑な導入に資することを目的としたクラウドサービスの評価制度。団体・企業のサービス選定における重要な指針の一つとして注目されているほか、各政府機関などは「ISMAP」取得済みのクラウドサービスの中から利用するサービスを選定することが原則とされている。今回の登録により、「GMOサイン」は、電子契約システムのセキュリティーに関して、国の求める基準を満たすサービスであることが認められたことになる。
■サンウェルズ <9229> 2,520円 (+74円、+3.0%)
サンウェルズ <9229> [東証G]が5日ぶり大幅反発。2日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けてグロースからプライムへ市場区分が変更されることになったと発表。あわせて株式売り出しの実施を明らかにした。市場区分の変更日は18日から24日までのいずれかの日。株式売り出しについては200万株の自己株式処分と150万株の売り出し、上限52万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。処分価格・売り出し価格は10~17日の間に決める。プライム市場の上場基準である「流通株式比率35%」の充足に加え、株式流動性の向上と投資家層の拡大を図るため。
■フォーバル <8275> 1,549円 (+45円、+3.0%)
フォーバル <8275> [東証S]が4日ぶり大幅反発。3日午前10時ごろ、静岡県袋井市が実施する「袋井市中小企業等デジタル化推進業務」を受託したと発表しており、好材料視された。同事業は、市内事業者の経営業務の課題分析から業務のデジタル化の計画などを共に策定し、解決に向けて伴走型支援を行うもので、支援対象事業者の選定や経営課題解決に向けた支援、補助金の申請補助、事業報告(成果物の納品)などを支援する。同社では今回の受託を通じて袋井市のデジタル化を支援し、中小企業の経営力向上を目指すとしている。
■トップカルチ <7640> 171円 (+5円、+3.0%)
トップカルチャー <7640> [東証S]が大幅反発。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比4.0%増となり、3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。書籍、特撰雑貨文具が単月で前年比を上回ったほか、コスメ、DAISO、ガシャポン、ふるいち(ゲームトレーディング事業)、タリーズコーヒーが引き続き好調に推移した。
■東邦HD <8129> 4,454円 (+126円、+2.9%)
東邦ホールディングス <8129> [東証P]が5日続伸。シンガポールの投資会社である3Dインベストメント・パートナーズが東邦HDの株式を買い増していたことが2日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は5.06%から6.36%に上昇した。報告義務発生日は6月25日。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。
■進学会HD <9760> 250円 (+7円、+2.9%)
進学会ホールディングス <9760> [東証S]が上伸。2日の取引終了後、25年3月期第1四半期に評価益を計上することになったと発表しており、好材料視された。子会社SG総研の保有するETF(株式上場投信)などについて、有価証券評価益2億4000万円を売上総利益として計上する。なお、25年3月期業績予想への影響は精査中としている。
■GRCS <9250> 2,000円 (+56円、+2.9%)
GRCS <9250> [東証G]が3日続伸。2日の取引終了後、生成AI利活用支援サービスのメニューを拡充したと発表しており、好材料視された。生成AIの導入から運用までをセキュリティリスクの観点をベースに支援する「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援」サービスについて、生成AIの業務活用や利用促進の伴走支援やプロンプトBPO・スキル獲得支援、生成AIリテラシー教育支援を追加した。企業における生成AI活用を推進するために求められる戦略策定、導入検証、環境構築、組織浸透及び継続的なセキュリティ対策の各段階における支援となり、高度AI人材の教育や従業員向けのリテラシー教育を通じ、生成AI活用による業務効率化の実現に寄与するとしている。
■美樹工業 <1718> 5,020円 (+140円、+2.9%)
美樹工業 <1718> [東証S]が反発。2日の取引終了後に、28年12月期に連結売上高400億円(24年12月期予想280億円)、営業利益22億8000万円(同12億2000万円)を目指す中期経営計画を発表したことが好感された。現在進行中の再開発事業やごみ処理施設建設などをはじめとした積極的な事業進出により事業基盤の強化を図るほか、売上高の1%を上限として投資を実施するとしている。
■PAコンサル <4071> 1,884円 (+52円、+2.8%)
プラスアルファ・コンサルティング <4071> [東証P]が4日ぶり反発。3日午後2時ごろ、三菱総合研究所 <3636> [東証P]と人的資本経営支援に関する包括的業務提携の検討を開始したと発表しており、好材料視された。両社の提携は、PAコンサルのタレントマネジメントシステム「タレントパレット」と、中長期的な企業価値向上に向けた人的資本経営コンサルティング及び関連サービスの連携強化を目的としたもの。提携に向けて両社共同での顧客への提案・相互送客についてや、両社のコンサルティング知見、保有技術・システムを組み合わせたサービス開発及び提供試行などについて検討を進め、検討の一環として8月2日にセミナーを共催するとしている。
■トレンド <4704> 7,014円 (+179円、+2.6%)
トレンドマイクロ <4704> [東証P]が5日続伸。3日で5連騰となり25日移動平均線を明確に上放れるとともに、同移動平均線と5日移動平均線のゴールデンクロスも早晩実現の可能性が高まった。ネットセキュリティーで世界屈指の実力を持ち、法人用ウイルス対策ソフトで国内トップシェアを誇る。サイバー攻撃に対する世界的な対策ニーズを捉え、業績も絶好調に推移、24年12月期は営業利益が前期比62%増の529億円を見込んでいる。ハッカー集団によるKADOKAWA <9468> [東証P]への身代金要求ウイルス(ランサムウェア)を使ったサイバー攻撃が取り沙汰されるなか、直近では更なる情報漏洩が会社側の発表で明らかとなった。企業のサイバー防衛の重要性が改めて認識される一方、トレンドの存在感を高める背景ともなっている。
■タナベCG <9644> 1,170円 (+28円、+2.5%)
タナベコンサルティンググループ <9644> [東証P]が3日続伸。3日午前11時ごろ、子会社タナベコンサルティングが、リコー <7752> [東証P]子会社のリコージャパンと連携し、全国の中堅・中規模企業のDXを支援すると発表しており、好材料視された。タナベコンサルティングが得意とする経営コンサルティング(DXビジョン・戦略の構築、IT化構想支援など)と、リコージャパンのデジタルサービスを連携させることで、一気通貫で顧客企業のDXを支援する。両社はこの提携を通じ、26年度までの3年間で合計1000件の導入を目指すとしている。
■サイゼリヤ <7581> 5,770円 (+130円、+2.3%)
サイゼリヤ <7581> [東証P]が4日続伸。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比31.9%増となり、32ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝祭日による日数が前年よりも多かったことがプラス4ポイント程度あったという。また内訳では、客数が同24.7%増、客単価が同5.7%増となった。
■あみやき <2753> 5,690円 (+110円、+2.0%)
あみやき亭 <2753> [東証P]が6日ぶり反発。3日午前9時に発表した25年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.9%増の87億4100万円、経常利益が同2.4倍の7億1500万円だった。大幅増益で好調な滑り出しとなったことを評価した買いが入ったようだ。「あみやき亭」などを展開する焼肉事業の売上高は同5.8%増の56億2000万円、「美濃路」など焼鳥事業の売上高は同39.2%増の9億3100万円だった。
■ファストリ <9983> 41,950円 (+570円、+1.4%)
ファーストリテイリング <9983> [東証P]が続伸。2日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比14.9%増と2ケタ増となり、3ヵ月連続して前年実績を上回ったことが好感された。気温とキャンペーンがマッチして夏物商品の販売が好調だったことに加え、トレンドを捉えた新商品の販売が好調。内訳では、前年に比べて休日が2日多かった影響で客数が同8.1%増と大きく伸びたほか、客単価も同6.3%増と上昇した。
■良品計画 <7453> 2,694.5円 (+34.5円、+1.3%)
良品計画 <7453> [東証P]が続伸。2日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比14.0%増と2ケタ増となり、5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。季節商品やスキンケアをはじめとする生活雑貨が引き続き売り上げを牽引したほか、食品もテレビ放映の影響などで好調に推移した。また、前年より土日祝日が2日多かった影響がプラス4ポイントあったという。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同24.5%増だった。
■Uアローズ <7606> 2,084円 (+24円、+1.2%)
ユナイテッドアローズ <7606> [東証P]が6日続伸。2日の取引終了後に発表した6月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比18.6%増となり、6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月を通じてシャツ、カットソー、ブラウスなどの夏物軽衣料、ジャケット、パンツなどのビジネス衣料のほか、シューズ、バッグなどの服飾雑貨が好調に推移した。また、定価販売に加え、VIP向けセールが好調に推移し、客単価が同4.6%増と伸びを継続しつつ、買上客数が同13.8%増と大きく伸長した。更に前年に比べて休日が2日多かった影響もプラス3.6ポイント程度あったと推測されるという。なお、全社売上高は同17.9%増だった。
■GSユアサ <6674> 3,174円 (+32円、+1.0%)
ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]が7日ぶり反発。3日付の日本経済新聞朝刊で、「車載用のリチウムイオン電池を増産する」と報じられたことが好感された。記事によると、滋賀県栗東市の工場に24年度中に数十億円を投資し、プラグインハイブリッド車(PHV)向けなどの電池の生産能力を3割引き上げるという。供給先である三菱自動車工業 <7211> [東証P]のPHV向けが堅調なことが要因としており、本格的な能力増強による業績への貢献が期待されたようだ。
※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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