大阪9月限
日経225先物 38040 -370 (-0.96%)
TOPIX先物 2658.5 -29.0 (-1.07%)
日経225先物(9月限)は前日比370円安の3万8040円で取引を終了。寄り付きは3万7990円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8330円)を大きく割り込み、売りが先行した。現物の寄り付き時に3万8160円まで下落幅を縮めたが、為替市場で円相場が1ドル=143円台と円高に振れていることが重荷となり、その後は3万7790円まで売られた。前場中盤にかけて3万8000円を回復する場面もみられたが、前場終盤は3万7900円を挟んでの推移となった。後場は開始直後に3万7840円まで下げたが、その後は3万8000円近辺で底堅い値動きを継続し、3万8000円を上回って終えた。
為替市場で日米金利差の縮小が意識されて円買い・ドル売りが強まり、円高に振れたことが嫌気された。日経225先物は節目の3万8000円を割り込んで始まったことで、ロングの解消や短期的なショートを誘う形になったようだ。ただし、後場は円高が一服したことで、日経225先物は終盤にかけて若干ながらカバーが優勢になったとみられる。
朝方に3万7790円まで売られ、下落幅は一時600円を超える形になったが、その後は下へのバイアスは強まらなかった。9月の米利下げが確実視されるなか、利下げ幅に市場の関心が集まっている。経済指標の結果を受けた思惑的な動きに振らされそうであり、引き続き為替睨みの相場展開になりそうだ。
もっとも、円高が嫌気されたが、3万8000円をキープして終えたことは、ショートを仕掛けづらくさせるだろう。日米の金融政策イベントを通過したものの、東証プライムの売買高は連日で13億株台と薄商いであり、先物市場ではスキャルピング中心の商いである。日中のなかで短期的に仕掛け的な動きがみられた後は、リバランスが入りやすい。
日経225先物は25日移動平均線と200日線が位置する3万7100円水準と、75日線の3万8620円辺りのレンジのなか、3万8000円近辺で底堅さがみられるようだと、3万8000円から3万8620円のレンジが意識されやすい。75日線を上放れてくるとショートカバーを誘う動きが強まりやすく、3万8000円水準での押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
NT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。一時14.25倍まで下げる場面もみられたが、円高を嫌気したトヨタ自動車 <7203> [東証P]や日産自動車 <7201> [東証P]など輸出関連の弱い値動きがTOPIX型の重荷となるなか、その後は相対的に日経平均型が優位となった。14.20倍辺りで推移する200日線を上回っての推移が継続しており、同線に接近する局面ではその後のリバランスを想定したNTロングに向かいそうだ。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3301枚、ソシエテジェネラル証券が5866枚、サスケハナ・ホンコンが3638枚、JPモルガン証券が2491枚、バークレイズ証券が1359枚、ゴールドマン証券が1251枚、SBI証券が1055枚、モルガンMUFG証券が1006枚、野村証券が1004枚、ビーオブエー証券が713枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万7578枚、ソシエテジェネラル証券が1万0880枚、JPモルガン証券が2668枚、モルガンMUFG証券が2564枚、バークレイズ証券が2561枚、サスケハナ・ホンコンが2376枚、ゴールドマン証券が2057枚、ビーオブエー証券が1895枚、大和証券が1171枚、野村証券が499枚だった。
株探ニュース
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