東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が840を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、証券商品先物、銀行、不動産、鉄鋼など22業種が上昇。一方、繊維製品、精密機器、化学、電気機器など11業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、トヨタ<7203>、コナミG<9766>が堅調だった半面、レーザーテック<6920>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>が軟化した。
年末年始の3営業日で400円近く下落した反動から押し目を拾う動きが先行。日経平均は反発スタート。ただ、前日の米国市場で、早期の利下げ期待後退が響き、ハイテク関連株が売られたため、日経平均は寄り付き後にマイナスに転じた。しかし、円相場が約2週間ぶりの円安水準となったことが相場を支えた。また、米系証券が好意的なレポートを出したことが評価されたほか、日銀による金融政策修正への思惑が後退していることもあり、引き続き金融株には投資資金が向かった。
12月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が17万人の増加(11月は19万9000人増)、失業率は3.8%(同3.7%)と見込まれている。このところ、米国の早期利下げ観測の後退から米長期金利が上昇しており、さらなる上昇要因となるのかが見所と言えるだろう。
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