チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
クレスコ <4674> 【2+→2+】
「旺盛なIT投資需要を捉え業績は堅調、通期営業利益計画進捗も順調」
TIWでは投資評価「2+」を維持する。その理由は、23/3期は3Q累計
(4-12月)の9カ月間累計、3Q(10-12月)ともに2桁営業増益を確保し足下の業績が堅調である、3Q累計決算では、不採算案件の極小化等により利益率の向上が図れていることや、まだ規模は小さいが成長事業と位置付けるデジタルソリューション事業の売上を主力クラウドサービスの販売増により確り伸ばしたことが評価できる、更には、TIWでは良好な計画進捗から23/3期営業利益計画上振れを見込むこと、24/3期も堅調な業績展開を予想することに加え、株価指標面にも割安感があること、などによる。
予想ROE:13.4% PBR:1.7倍、来期予想PER:9.8倍、来期予想EPS成長率:26%株価(3/17終値):1,663円 Fモデルによる理論株価:2,799円(3月14日by高田悟)
プレミアグループ <7199> 【2+→2+】
「コア事業で将来収益が確り積み上がり、新規事業拡大も順調に進む」
TIWでは投資評価は「2+」を維持する。その理由は、同社は上場以来ファイナンスと故障保証を中核に右肩上がりの成長を続けてきた。今期は中古車流通台数・単価上昇の厳しいマーケット状況が続いているが、それでも、コア事業(ファイナンスと故障保証)での取扱高伸長と新規事業(オートモビリティサービスとカープレミア)の規模拡大により確りとした業績を確保していることが評価できる、TIWでは23/3期の税引前利益は同社計画を上回る増益を見込み、24/3期の税引前利益は2桁増益を見込むこと、金利上昇が懸念される環境下にはあるが同社によれば仮に金利が上昇局面になっても同社への影響は軽微であることなどに加え、成長銘柄としてみれば株価指標面に特段割高感がないこと、などによる。
予想ROE:37.0% PBR:5.0倍、来期予想PER:15.0倍、来期予想EPS成長率:-2%株価(3/17終値):1,610円 Fモデルによる理論株価:1439円(3月16日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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