チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> 【 2+→2+】
「保守・保全とリニューアルが大幅に伸長、上期は大幅増収増益、計画を超過達成」
22/3期上期決算では保守・保全、リニューアルの2業務がともに好調に推移し大幅増収となり、規模拡大に向け費用が嵩む中で2桁営業増益を確保し、着地が計画を上回ったこと、未定としていた年間配当予想は増配を発表したこと、などがポジティブ。TIWでは過去最高を見込む22/3期通期営業利益計画の上振れを見込むこと、M&Aや未進出地域への進出とストック型の保守契約台数増加等に加速感があることや、リニューアル業務におけるQuick Renewal対応機種の増加などから、TIWでは同社の中短期の目標である保守契約台数10万台と営業利益率20%に向かい着実に前進しているとみており、来期23/3期以降も堅調な業績が見込めることなどから投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:24.5% PBR:20.4倍、来期予想PER:60.0倍、来期予想EPS成長率:27%株価(11/19終値):2,283円
Fモデルによる理論株価:572円(11月15日by高田悟)
プレミアグループ <7199> 【 2+→2+】
「上期は一過性要因を除く税引前利益が3事業の業容拡大から大幅増となる好決算」
22/3期上期決算は中古車取引に関わるビジネスを核とする中で中古車市場が前年割れとなる厳しい事業環境下でも、大幅増収、実力ベースで大幅増益確保の好決算となった。背景としてストック型ビジネスが核であり確り将来収益の積み上げが図れている、既存事業及び新規事業の規模拡大が順調に図れ、新規事業黒字化を早くも達成、規模拡大に伴い費用が嵩みがちな中でも費用抑制ができている、既存事業と新規事業とのシナジー創出や前期M&Aした債権回収サービサーの取り込みなどが確りできていること、などがポジティブに評価できる。TIWでは、22/3期同社計画の超過達成を予想し、主要3事業の足元の順調な事業展開から来期以降も業績堅調を見込むこと、などに加え、株価指標面にも特段割高感がないため投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:31.8% PBR:6.1倍、来期予想PER:15.1倍、来期予想EPS成長率:26%株価(11/19終値):3,615円
Fモデルによる理論株価:3,567円(11月15日by高田悟)
いすゞ自動車 <7202> 【 1→1】
「外部環境悪化の2Q単独でも大幅増益、上期は売上、利益とも過去最高の好決算」
上期は販売台数がコロナ前の水準を上回り、売上高、各段階利益が過去最高となる好決算となった。特に、生産制約や原材料及び物量コスト高騰影響を強く受けた2Qの営業利益が体質改善進展等によりコロナ前の2Qを上回ったことがポジティブ。TIWでは22/3期は同社計画上振れを見込むこと、23/3期は需要旺盛、部品不足緩和と挽回生産等から22/3期以上の業績を見込むこと、株価指標面の割安感などから投資評価は「1」を維持。需要見通し堅調等から23/3期は更なる業績拡大の公算が大きくなってきたとTIWではみることなどから目標株価は2,000円から2,240円へ引き上げる。
予想ROE:9.3% PBR:1.1倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:11%株価(11/19終値):1,662円
Fモデルによる理論株価:2,334円(11月18日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期
予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出
しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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