シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。しかし、米国ではハイテク株から景気循環株への移行が続いており、ナスダックは4営業日続落と調整を見せており、値がさハイテク株などの指数インパクトの大きい日経平均に対しては重荷となりやすいだろう。また、景気循環株へのシフトの流れについても、国内では緊急事態宣言の延長の可能性が高いため、米国同様の流れには向かいづらい面もありそうだ。そのため、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりやすく、日経平均は29000円を挟んだ方向感の掴みづらい状況が続こう。
そのため、物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすく。4月30日に決算を発表した企業の市場反応が注目されやすいところであり、市場の関心は東エレク<8035>に集まりやすいと考えられる。その他、今週は2日間の売買となるため商いは膨らみづらく、決算を手掛かりとした短期的な値幅取り狙いの売買に向かいやすいことから、中小型株に短期資金が集中することになりそうだ。中小型株の決算については、GMO-FH<7177>、enish<3667>、Cマネージメント<4491>、Aiming<3911>、イトーヨーギョ<5287>辺りが注目されそうである。
そのほか、ワクチン接種の大規模接種会場について、政府は受け付けや予約などを民間へ委託することを検討していることが伝わっている。サーバー負荷なども伝わっているなか、データセンターやコールセンター業務などを手掛けている企業などが関連銘柄として注目される可能性がありそうだ。
<AK>
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