今週は、日銀の金融政策決定会合が最大の注目材料となりますが、その他の材料もしっかりとチェックしておきましょう!
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月22日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、『先週末の米国株式市場でダウ平均、S&P500は再び史上最高値を更新した。シカゴCMEの日経平均先物も前日比230円高の3万6300円で引けた』と振り返り、『週明けの日本株市場でも日経平均は大幅に上昇して始まるだろう』と予想しています。
しかしながら、『問題はその後だ』として、『短期的な上昇ピッチの速さから利益確定売りに押される場面が増えている。焦点は終値で3万6000円台をキープできるかという点だろう。さすがに月曜にはそれを達成すると思うが、その後は海外市場次第でまた3万6000円台を割り込むこともあるだろう』と見解を述べています。
ただ、広木さんは『それでいいと思う。4-12月期の決算が出る前の今の時点では、3万6000円を挟んで一進一退なら上出来だろう。日経平均の今期予想PERは15倍台後半まで上昇している。決算発表を受けて予想EPSが切り上がって株価はさらに上昇するだろう。それにバリュエーションの上昇が続けば、従前から予想している通り、史上最高値更新となるだろう』と考えているようです。
そんな今週の最大の注目材料については、『日銀の金融政策決定会合(23日)だが、市場のコンセンサスは、現状維持だ。同時に発表される展望レポートでも弱い物価見通しが提示されるとの予想で、日銀の利上げ機運が後退しそうである。一段と円安が進めば株式相場の追い風になりそうだ』と説明しています。
その他、今週の材料については、国内では『前述の日銀金融政策決定会合の後、26日に東京都区部消費者物価指数の発表がある』と、海外では『25日に欧州の欧州中央銀行(ECB)理事会、米国の第4四半期実質GDP(速報値)、26日に米国PCEデフレータなどがある』とスケジュールを伝えています。
さらに、『アメリカでは決算発表が本格化してくる』として、『22日にユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス(UAL)、23日にゼネラル・エレクトリック(GE)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、スリーエム(MMM)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、 ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、ネットフリックス(NFLX)、テキサス・インストゥルメンツ(TXN)、24日にAT&T(T)、25日にインテル(INTC)、26日にアメリカン・ エキスプレス(AXP)などが予定されている』と主要な決算を挙げています。
そんななか、『宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人探査機「SLIM(スリム)」が20日未明、日本で初めての月面着陸に成功したという喜ばしいニュースがあった』と週末のニュースに触れ、『これを受けてispace<9348>、INCLUSIVE<7078>など宇宙関連銘柄が物色されるだろう』と予想しています。
最後に、今週の日経平均の予想レンジは『3万5800円~3万6500円』としました。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
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