■株式見通し:重要イベント通過後のアク抜けを意識したスタンス
■前場の注目材料:トーホー、3Q営業利益22.0%減、物流費の上昇が影響
■伊藤忠など、中国で知育・育児関連事業参入、香港に合弁
■重要イベント通過後のアク抜けを意識したスタンス
11日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが27ドル安と小幅に下落。11日のFOMC(連邦公開市場委員会)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の動向を見極めたいとの思惑から様子見ムードの強い相場展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの23450円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。
米国市場が小安い中で、日本株市場についても手掛けづらいところであろう。もっとも、米半導体株は全般底堅く推移しているほか、原油先物相場の上昇の流れもあって、売り込む流れにはなりづらいところ。週末に先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、先物主導での仕掛け的な商いも出難いところであろう。
また、15日に期限を迎える対中追加関税措置の動向を見極めたいものの、期限の延長の見方も出てきており、ショート筋にとっては買い戻しを先行させておきたいところでもある。積極的なロングには傾いていない需給状況の中でもあり、買い戻しの需給のみでも底堅さが意識されやすいところである。
物色はリバランスが中心になりやすいだろうが、相対的に出遅れているセクターや割安感のある銘柄への見直しに向かいやすい。また、個人主体の中小型株の動向も注目される。昨日上場したALiNKインターネット<7077>は気配値上限で値が付かなかったが、コンセンサスを上回る価格ということもあり、寄り付き後のセカンダリー銘柄への資金の波及も意識されやすい。
本日はマクアケ<4479>がマザーズに上場するが、これについても市場の人気が高い。コンセンサスは公開価格1550円に対して、2500円程度とされている。こちらも好スタートとなるようだと、センチメントをより明るくさせてきそうである。相対的に出遅れ感の強い銘柄などへは、年末に向けた先高期待から見直す流れにも波及してくる展開が期待されるところでもあるため、重要イベント通過後のアク抜けを意識した、押し目拾いのスタンスとみておきたい。
■トーホー、3Q営業利益22.0%減、物流費の上昇が影響
トーホー<8142>は2020年1月期第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比6.4%増の1694.37億円、営業利益は同22.0%減の6.80億円だった。国内外の事業基盤強化の効果などもあって増収となったが、利益面では物流費の上昇が影響して減益に。
■前場の注目材料
・シカゴ日経225先物は変わらず(23450、大阪比+0)
・1ドル108円70-80銭
・SOX指数は上昇(1720.90、+5.92)
・VIX指数は低下(15.68、-0.18)
・米原油先物は上昇(59.24、+0.22)
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・ダイヘン<6622>産ロボ遠隔メンテ 中小向けサービス月内開始
・住友不<8830>羽田に最上級グレードホテル、来春開業
・伊藤忠<8001>伊藤忠など、中国で知育・育児関連事業参入、香港に合弁
・サイバーダイン<7779>地方自治体に「HAL」拡販、災害復旧作業向け
・NTTデータ<9613>米フラックスセブンを買収
・DIC<4631>四日市工場でPS増産、食品容器需要増に対応
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 11月企業物価指数(前年比予想:0.0%、10月:-0.4%)
・08:50 7-9月期法人企業景気予測調査・大企業全産業景況判断(4-6月期:1.1)
<海外>
・特になし
<SF>
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