航空機には、機体の高い安全性を確保するため、数十年に及ぶそのライフサイクルの全過程にわたり厳格な品質管理とトレーサビリティ(履歴管理)が求められます。
川崎重工が開発する防衛省向け航空機の機体は、製品ライフサイクルが50年(生産期間を含む)と非常に長いため、号機固有の設計-製造工程における情報とその後のメンテナンスに伴う装備品やワイヤハーネスの変更箇所の把握や整合性管理に膨大な工数がかかっていました。
川崎重工はこの問題を解決するため航空機産業でも多くの導入実績を持つ図研の「E3.series」と「DS-2」を導入、設計-製造の各工程で設計データの整合や出図を自動化する新たなプロセスを構築し、ワイヤハーネス設計・製造の工数削減とトレーサビリティを可能にしました。またこの新たな設計・製造プロセスは、これまで12 人月を費やしていた4 万本に及ぶ航空機用ワイヤハーネスの導通検査用データ作成工数の大幅な削減を実現しました。
川崎重工業株式会社 航空宇宙ディビジョン 技術総括部電装システム技術部 哨輸機電装設計課 基幹職の角井 寿規氏は、今回の「E3.series」と「DS-2」導入の効果について、
「設計の業務改善によって出図タイミングが早まり、製造リードタイムの短縮につながりました。」
と述べています。
■詳細は導入事例に掲載
川崎重工業株式会社によるE3.seriesとDS-2導入事例の詳細はこちらをご参照ください。
導入の背景や導入前の課題、導入後の効果を記載しております。ぜひご覧ください。
https://www.zuken.co.jp/resource/khi/
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