品目別の状況について、ディスプレイの売上高は前年同期比24.5%減の5.86億円となった。液晶パネル用帯電防止膜やタッチパネル用透明導電膜は、スマートフォン向けで需要鈍化が継続していることや、自動車向けメーターパネルについても、自動車減産の影響から液晶パネル関連製品の受注が減少するなど厳しい状況で推移した。
モビリティの売上高は前年同期比60.7%増の5.90億円となった。モビリティ向け薄膜製品は、自動車減産の影響が軽微であったことや、前期下期に投入した生産ライン投入の効果によりカバーパネル用反射防止・防汚膜の受注は大幅に増加した。
半導体・電子部品の売上高は前年同期比8.9%減の2.40億円となった。半導体・電子部品向け薄膜製品は、電子部品及び半導体向け部品が概ね安定的に推移した。
その他の売上高は前年同期比46.7%増の1.51億円となった。その他については、遮光膜・減光膜の関連製品において特需があったことから大幅に増加した。
2023年3月期通期の連結業績予想については、連結子会社である吉奥馬科技(無錫)有限公司の譲渡による影響が未確定であることなどから、売上高が57.60億円、営業損失が6.00億円、経常損失が5.20億円、親会社株主に帰属する当期純損失が5.34億円とする期初計画を据え置いている。
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