同社グループを取り巻く事業環境は、同社の主力製品が関連するスマートフォンや自動車市場において半導体供給不足の影響により中国子会社が影響を大きく受けた一方、国内は影響が軽微であったことから概ね堅調に推移した。
ディスプレイの売上高は前期比9.3%減の28.05億円となった。液晶パネル用帯電防止膜やタッチパネル用透明導電膜は、自動車向けメーターパネルやその他表示器機向けが堅調に推移したが、スマートフォン向けは需要減速の影響から引き続き厳しい状況で推移した。
モビリティの売上高は前期比29.7%増の18.10億円となった。カバーパネル用反射防止・防汚膜やg.mothフイルムが引き続き堅調に推移した。
半導体・電子部品の売上高は前期比17.3%増の10.47億円となった。エネルギーデバイス、電子部品、光学デバイス、半導体向け部品が引き続き堅調に推移した。
その他の売上高は前期比35.6%減の5.96億円となった。成膜関連の商品販売において、半導体供給不足による生産調整の影響から成膜加工部材の販売額が大幅に減少した。また、表面加工ソリューション取引の販売も減少した。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.0%減の57.60億円、営業損失が6.00億円、経常損失が5.20億円、親会社株主に帰属する当期純損失が5.34億円を見込んでいる。
<EY>
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