日経平均は反発、円高一服を材料に後場切り返す展開に
米国株が高安まちまちだったことから、東京市場は方向感に乏しいスタート。為替が1ドル144円台後半と円高ドル安推移が一服したことから目立った売りは観測されず、日経平均は38000円を挟んだもみ合いとなった。後場入り後も、東京時間29日未明のエヌビディア決算発表待ちの地合いとなり様子見ムードは強く売買代金は低迷したままとなったが、為替の円高一服を材料にやや買戻しが進み、日経平均は切り返して取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比178.40円高(+0.47%)の38288.62円となった。東証プライム市場の売買高は13億2817万株。売買代金は3兆2309億円。業種別では、パルプ・紙、鉱業、鉄鋼、輸送用機器、石油・石炭製品などが上昇した一方、繊維製品、空運業、その他製品の3セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は80.5%、対して値下がり銘柄は17.0%となっている。
日経平均採用銘柄では、国内証券会社のポジティブなレポートが材料視されて横河電機<6841>が買われたほか、ジェイテクト<6473>がじりじりと上げ幅を拡大。このほか、ニッスイ<1332>、丸井グループ<8252>、日揮ホールディングス<1963>、三菱重工<7011>、あおぞら銀行<8304>などが上昇した。
一方、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体関連銘柄の一角が売られた。このほか、日立<6501>、ディスコ<6146>、NEC<6701>、アルプスアルパイン<6770>、しずおかフィナンシャルグループ<5831>などが下落した。
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