■東和ハイシス <4172> 2,035円 (+400円、+24.5%) ストップ高
東和ハイシステム <4172> [東証S]がストップ高。20日午前11時30分ごろ、24年9月期の単独業績予想について、営業利益を3億6800万円から4億1000万円(前期比78.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から58円(年88円)へ引き上げたことが好感された。ハード売り上げの伸び悩みにより売上高は23億200万円から21億1000万円(同3.4%増)へ下方修正したものの、前期に導入したサブスク制度の本格始動により、「AI・音声電子カルテ統合システム」及び「AI・音声歯周病検査システム」の継続的売り上げが好調に推移するとともに、助成金を活用して訪問診療へ対応したソフトや「Clinicアシスト」第1弾・2弾・3弾など歯科DX支援ソフトの売り上げが業績に寄与したことが利益を押し上げるとしている。
■Fusic <5256> 3,210円 (+500円、+18.5%) ストップ高
フュージック <5256> [東証G]がストップ高。20日午後2時、宇宙ビジネスに必要なクラウド運用環境の構築サービスである「Atmosphere」の提供を開始したと発表。これが株価への刺激材料となったようだ。サイバーセキュリティー対策や多国籍チームでの運用など宇宙ビジネスに求められるクラウド環境の構築を支援する。フュージックは宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめ、宇宙関連事業者へのクラウドインフラ構築やウェブシステム開発などの実績を積み重ねてきた。2019年には内閣府から、国内クラウド事業者として初めて、衛星リモートセンシング記録の取扱事業者としての認定を受けた。
■さくらネット <3778> 3,270円 (+504円、+18.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。さくらインターネット <3778> [東証P]がストップ高。前日19日は利益確定売りにひと押し入れたものの、20日は改めて投資資金の攻勢が顕著となった。独立系のデータセンター運営大手でクラウドサービスを収益の主柱としているが、経済産業省からクラウド基盤の整備を目的とした「クラウドプログラム」の供給確保計画で認定を受けるなど、生成AI開発の基盤づくりで国策関連の一角として存在感を示している。株価は今年3月初旬に1万980円の上場来高値を形成後に下降トレンド入りし、8月上旬には2300円前後まで水準を切り下げていた。しかし、追い証発生に伴う投げが出たことで信用買い残が急減、株式需給面での足かせが外れ、目先は急速にリバウンド局面へと移行している。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ
■岩崎通 <6704> 1,591円 (+216円、+15.7%)
岩崎通信機 <6704> [東証S]が急反騰。19日の取引終了後、同社の子会社化に向けたあい ホールディングス <3076> [東証P]による株式交換を巡り、株主のスノーボールキャピタルが差止仮処分命令の申立てを行っていたことに関し、東京地方裁判所が16日付で申立てを却下する決定を下したと開示した。5日に株主による仮処分命令の申立てについて開示した後、岩崎通の株価には下押し圧力が掛かったが、今回の却下決定を受け、株式交換が予定通り実施されて経営統合されるとの見方が広がり、買い戻しを誘う格好となったようだ。岩崎通は東京地裁の決定について妥当な判断だとの認識を示す一方で、株主側から即時抗告が行われる可能性があるとも言及。今後の開示情報に十分留意するように投資家に求めている。
■ジーニー <6562> 1,352円 (+174円、+14.8%)
ジーニー <6562> [東証G]が急反騰。同社は19日、アマゾン・ドット・コム
■あいHD <3076> 2,661円 (+336円、+14.5%)
東証プライムの上昇率3位。あい ホールディングス <3076> [東証P]が急反騰。19日取引終了後に25年6月期連結決算を発表。売上高が前期比36.5%増の680億円、純利益が同13.5%増の178億500万円とともに過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが入った。配当予想は前期比同額の90円とした。同時に発表した24年6月期決算は売上高が前の期比7.4%増の498億1200万円、純利益が同90.2%増の156億8100万円だった。主力のセキュリティー機器が堅調に推移し全体を牽引した。岩崎通信機 <6704> [東証S]の株式を取得して持ち分法を適用したことに伴い、負ののれん相当額を持ち分法による投資利益に含めて計上したことも利益面で大きく寄与した。
■JRC <6224> 1,006円 (+111円、+12.4%)
JRC <6224> [東証G]が急反騰。同社は19日取引終了後、発電所工事などを手掛ける高橋汽罐工業(横浜市鶴見区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。株式譲渡実行日は9月24日を予定し、取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は概算で18億9400万円。JRCの販売網と高橋汽罐工業の高い技術力が融合し、JRCの既存顧客に対して、より付加価値の高いコンベヤソリューションを提供することでソリューション売上高比率が高まり、グループとしての事業拡大が見込めるとしている。
■YSフード <3358> 616円 (+62円、+11.2%)
ワイエスフード <3358> [東証S]が5日続急騰。同社は19日の取引終了後に7月度の月次売上高速報を発表。売上高が前年同月比5.7%増と増収基調が続いたことで好感されたようだ。
■アライドアキ <6081> 220円 (+21円、+10.6%)
アライドアーキテクツ <6081> [東証G]が4日続急騰。20日午前11時ごろ、同社の運営するCVR最適化プラットフォーム「Letro(レトロ)」が、Googleのオーガニック検索結果にレビューを表示する新機能の提供を開始したと発表しており、好材料視された。Letroでは、レビューの生成からサイト活用までをワンストップで支援する「LetroReview」を22年から提供しており、EC基幹システムとデータ連携をすることで商品購入者に対して自動的にレビュー投稿を促すメッセージが送信されることで購入数に応じて継続的にレビューを生成し、サイト上に最適な形で掲載することができるようにしている。これまでは提供するレビューは自社のECサイトやLP(ランディングページ)上のみに表示されていたが、今回のアップデートにより、Googleのオーガニック検索結果にも表示することが可能になったとしており、同社によると、先行導入したSOLIA(東京都港区)の国産オーガニックスキンケアブランド「SOLIA」では、商品ページへの自然検索流入が約1.4倍に増加したとしている。
■パス <3840> 131円 (+12円、+10.1%)
パス <3840> [東証S]が9日続急騰。19日の取引終了後、子会社アルヌールが新たな微細藻類培養装置と培養技術の提供を開始すると発表しており、好材料視された。アルヌールでは微細藻類の室内培養装置を用いて、室内培養におけるメリットである多様な条件管理などを行い、微細藻類の特性を最大限に引き出す培養技術の開発に取り組んでいる。今回は、培養槽をPEバッグで構成し培養液循環に撹拌翼を使わない微細藻類の培養装置である「樹脂バッグ式微細藻類培養装置」と、微細藻類の培養技術の導入や培養における専門技術などの培養技術を提供するとしている。
■リベラウェア <218A> 419円 (+38円、+10.0%) 一時ストップ高
Liberaware <218A> [東証G]が5日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。20日午前11時ごろ、総合建設会社の新井組(兵庫県西宮市)と業務提携を開始すると発表しており、好材料視された。リベラウェアは、「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン 「IBIS」の開発と「IBIS」を用いた各種サービス及び画像解析技術を用いたDXソリューションを提供しており、提携により新井組のドローン事業をサポートするという。また、さらに多様な顧客へソリューションを展開するとしている。
■メルカリ <4385> 2,185円 (+174.5円、+8.7%)
東証プライムの上昇率10位。メルカリ <4385> [東証P]が3日ぶり急反発。香港の投資ファンドでアクティビストとして知られるオアシス・マネジメントが6月30日時点でメルカリの株式の3.96%を保有していることが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。メルカリのホームページに掲載された大株主上位10名の概要によると、OASIS JAPAN STRATEGIC FUNDの保有株式数は650万株となっている。
■エアトリ <6191> 1,305円 (+93円、+7.7%)
エアトリ <6191> [東証P]が急反発。同社は航空券予約サイトを運営し投資事業なども手掛ける。また、子会社を通じてインバウンドプラットフォームを運営し、訪日旅行事業にも展開しており、ここ急増する訪日外国人観光客の需要を取り込んでいる。そうしたなか、19日取引終了後、Growth AI Platform「AIMSTAR」の開発・提供を手掛ける統合AIプラットフォームカンパニーであるGROWTH VERSE(東京都豊島区)と資本・業務提携することを発表、これに伴う業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。
■フィナHD <4419> 920円 (+64円、+7.5%)
Finatextホールディングス <4419> [東証G]が急反発。岩井コスモ証券は19日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1200円から1350円に引き上げた。同社は、フィンテック企業で証券・保険の基幹システムをクラウドで提供する金融インフラストラクチャ事業などを展開している。同証券では、利上げによるメリットを享受することができる企業として注目している。利上げは顧客企業の収益性を高め、金融事業者の収益力向上が追い風となると指摘。また、第1四半期(4-6月)は、金融インフラストラクチャ事業が黒字したことにも注目。更に5月に金融商品取引法が改正され、これによる投資運用業を運営する企業がミドルバック業務をアウトソースすることができるようになり、同社にとってチャンスが広がる可能性があることにも注目している。
■コメ兵HD <2780> 4,020円 (+250円、+6.6%)
コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]が急反発。20日午前11時、7月度の月次業績について発表した。グループ企業のコメ兵の売上高は前年同月比40.7%増の84億8300万円と大幅増収となり、伸び率は6月の25.9%を上回った。業況を評価した買いを誘う形となったようだ。グループ全体のブランド・ファッション事業の売上高は119億2800万円、個人買取額は65億3300万円とともに6月の水準を上回った。国内では買取専門店5店舗を新規に出店。海外では買取併設店を香港に1店舗出店した。売上高、個人買取額ともに計画を上回り、好調に推移しているという。
※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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