東京株式(大引け)=21円安、円高や原油市況安受け利益確定売りに押される
大引けの日経平均株価は前週末比21円39銭安の1万7425円02銭と小幅反落。東証1部の売買高概算は22億4263万株、売買代金概算は2兆3298億8000万円。値上がり銘柄数は866、対して値下がり銘柄数は981、変わらずは138銘柄だった。
きょうの東京市場は前週末の米国株安や原油市況安などが重荷となったほか、ここ上昇相場の牽引役となっていた為替の円安トレンドが一服したことで利益確定売りが優勢となった。ただ、全体指数が下げれば日銀のETF買いが発動されるとの思惑から、下値を売り込むような動きもみられず、売り一巡後は下げ渋った。日経平均は後場後半になって緩やかな戻り足をみせた。個別には徐々に本格化する決算発表を受けて明暗がくっきりと分かれる傾向にある。好業績銘柄は素直に買われるものが多いが、決算に絡むネガティブサプライズは容赦なく売りの材料にされるケースも目立った。海外投資家の参戦が観測される中で売買代金も2兆円超えと増勢にあり、全体指数もTOPIXは小幅プラス圏で着地している。
個別では、業績予想増額を好感され東京エレクトロン<8035.T>が大幅高、SUMCO<3436.T>や信越化学工業<4063.T>も上昇するなど半導体周辺銘柄への買いが目立っている。ソニー<6758.T>、デンソー<6902.T>も堅調。トプコン<7732.T>も値を飛ばした。好業績評価でM&Aキャピタルパートナーズ<6080.T>が急騰、海運大手のコンテナ事業統合の動きを思惑材料に宇徳<9358.T>が一時値幅制限いっぱいに買われた。
半面、業績減額修正のアルプス電気<6770.T>や日本ガイシ<5333.T>などが値を下げ、トリドールホールディングス<3397.T>も業績発表を嫌気されるかたちで売り込まれた。日新電機<6641.T>が大幅安、ここ戻り足をみせていた三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>も急反落となった。外資系証券の弱気リポートが引き金となった山崎製パン<2212.T>の下げも目を引く。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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