■株式見通し:基本的にはこう着も底堅さは意識されやすい
■ツルハHD、3Q営業利益8.7%増397億円、進捗率81%
■前場の注目材料:新明和工業、VBに出資、月極駐車場オンライン管理
■基本的にはこう着も底堅さは意識されやすい
17日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開ながらも底堅さは意識されやすいだろう。16日の米国市場はNYダウが127ドル安の一方で、ナスダックは小幅に上昇した。2月小売売上高や鉱工業生産、住宅市場指数が軒並み予想を下回ったことが嫌気されたほか、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることから利益確定の流れが優勢だった。そのなかで、長期金利の低下を好感し、ハイテク株は上昇したことから、ナスダックの上昇につながっている。
シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや利食い優勢の展開になりそうだが、ハイテクなどグロース株が底堅い値動きをみせてくる可能性はありそうだ。基本的にはFOMCの結果待ちから大きなトレンドは出難いと考えられ、こう着感の強い相場展開が意識されやすいものの、ハイテクの底堅さが安心感につながりやすい。また、VIX指数は2月半ば以来となる終値で20を下回ってきており、売り方は仕掛けづらいと考えられる。
もっとも日経平均は前日の3万円回復で短期的なリバウンドに一巡感はあるほか、戻り待ちの売り圧力は意識されやすい。一方で、TOPIXは昨年来高値を更新してきており、TOPIX型への買いは意識されやすいだろう。これによりNT倍率は低下傾向にむかいやすく、これ伴って先物主導によるNTショートの動きも出やすいとみられる。
物色の流れとしてはFOMCの結果待ちから個人主体の資金はマザーズなど中小型株に向かいやすいだろう。マザーズ指数は昨日の上昇で再び75日線を捉えてきている。抵抗線として意識されている75日線を捉えてくるようだと、足元で調整が続いていた銘柄などへのリバウンド機運が高まりやすく、短期的な値幅取り狙いの資金も集中しやすいとみておきたい。
■ツルハHD、3Q営業利益8.7%増397億円、進捗率81%
ツルハHD<3391>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比9.3%増の6839.14億円、営業利益は同8.7%増の397.10億円だった。通期計画に対する営業利益の進捗率は81%となる。化粧品が6%減にとどまった一方、日用雑貨は15%増、食品は13%増で好調だった。マスクなど新型コロナ関連の商品は原価率の高騰などで粗利率が低下した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(29921.09、+154.12)
・ナスダック総合指数は上昇(13471.57、+11.86)
・SOX指数は上昇(3070.32、+38.27)
・VIX指数は低下(19.79、-0.24)
・日銀のETF購入
・海外コロナワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・新明和工業<7224>VBに出資、月極駐車場オンライン管理
・SCREEN<7735>100億円調達、ESG達成の金利優遇融資で
・日ペHD<4612>マレーシア社買収、塗料周辺製品で東南ア市場に照準
・トヨタ<7203>SUV型EVを上海国際車ショーで公開
・ホンダ<7267>新エンジン搭載のフォルツァ投入
・日立建機<6305>土工用ローラー参入、来月レンタル開始
・パナソニック<6752>中南米工場を拡張、単3・4電池倍増
・楽天<4755>中国戦略を数カ月内に公表
・コンテック<6639>産業用コンピューター拡販、高付加価値品に重点
・日本ユニシス<8056>金融サービス企業連合を設立
・武田薬<4502>J&J製ワクチン製造、3カ月間、独の施設活用
・DOWA<5714>中国伸銅品拠点、リフローすずメッキ加工稼働
・三菱ケミHD<4188>ポリビニルアルコール製品、22日出荷分から値上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月貿易収支(予想:+4200億円、1月:-3254億円)
<海外>
・06:45 NZ・10-12月期経常収支(予想:-26.75億NZドル、7-9月期:-35.21億NZドル) <ST>
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