2024年12月期の連結業績は、売上高4,070百万円(前期比6.4%増)、営業利益300百万円(同231.3%増)、経常利益341百万円(同126.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益193百万円(同182.6%増)と予想されており、期初予想と変わっていない。上半期は予想を下回ったが、足元では一部回復の気配が見られることから通期では増収増益を見込んでいる。
CAD/CAMシステム等事業では、引き続き自動車メーカーのEVシフトの動向や原材料高騰等が同社製品の利用先である自動車向け金型・部品製造業の設備投資に間接的に影響する懸念があるものの、自動車関連市場、半導体市場の回復を背景に緩やかな回復基調で推移するものと見込んでおり、また後述の中長期事業方針を引き続き推進することで収益の拡大に取り組む。金型製造事業については、2024年12月期までが一時的な端境期であり、また本年度下期以降、新機種開発の再開に伴い金型の需要回復を予想していることから、収益については第4四半期から2025年上期にかけて回復していくものと同社は見ている。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高で3,580百万円(同7.2%増)営業利益で298百万円(同299.8%増)、営業利益率で8.3%(同6.1ポイント上昇)を見込んでいる。EVシフトの動向、原材料高騰の間接的な影響などが懸念されるものの、後述の中長期事業方針を推進することで、収益の拡大に取り組んでいく。また金型製造事業は、売上高で489百万円(同1.0%増)、営業利益で2百万円(同83.3%減)、営業利益率で0.6%(同2.8ポイント低下)と水準は低いながらも増収増益を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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