CAD/CAMシステム等事業の売上高は前年同期比0.5%増の9.10億円、セグメント利益は同40.3%減の0.87億円となった。国内においては半導体・精密電子部品の需要増を背景に2次元/3次元融合型CAD/CAMシステム「EXCESS-HYBRID II」の販売が堅調に推移したほか、IoT分野等への市場拡大として販売強化に取り組んでいる金型・部品製造向け工程管理システム「AIQ」の需要が拡大した。また引き続き高い保守更新率を維持している保守売上も収益に貢献した。海外でも、国内と同様「EXCESS-HYBRID II」の販売が堅調に推移、特に韓国・中国では新規案件の増加により売上が伸長した。ASEAN地域における製品販売はコロナ禍以降の経済回復に地域差が見られ、営業機会の増加に伴いタイ・ベトナムで堅調に推移した。
金型製造事業の売上高は前年同期比75.1%減の0.27億円、セグメント損失は0.30億円(前年同期は0.07億円の損失)となった。金型製造子会社が拠点を置く北米の自動車業界では、金利上昇等による景気減速への懸念から設備投資に慎重な姿勢が見られるなど先行き不透明な状況が継続した。そのような中、新機種開発が乏しいことに加え、従来機種のモデルチェンジサイクルの谷間で2022年下期の受注状況が低調に推移したことが影響した。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.6%減の41.31億円、営業利益が同31.6%減の3.11億円、経常利益が同31.7%減の3.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同28.9%減の2.08億円とする期初計画を据え置いている。
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