CAD/CAMシステム等事業の売上高は前年同期比1.5%増の8.90億円、セグメント利益は同59.3%増の1.30億円となった。国内においてコロナの影響により設備投資を抑制する動きが長く続いていたが、当第1四半期は製造業の需要が増加し製品販売が堅調に推移したことに加え、OEM開発売上および一部既存OEM先へのライセンス売上が収益に大きく貢献した。研究開発は主力製品の内部構造の刷新、操作性改良による製品競争力向上に向け、リニューアル開発を進めた。一方海外では、コロナの影響により経済回復が遅れている地域はあるものの、景況感が回復し設備投資の需要が増加した中国、ASEAN地域ではコロナの抑え込みに成功し経済成長が続くベトナムおよび自動車関連業が緩やかな回復基調にあるタイにおいて製品販売が堅調に推移した。ASEAN地域の中でも特にベトナムでは半導体関連および自動車関連の需要が好調に推移し売上が伸長した。
金型製造事業の売上高は前年同期比55.3%減の1.09億円、セグメント利益は同97.1%減の0.01億円となった。同社の金型製造子会社が拠点を置く北米の自動車業界は、半導体不足による生産の停止等、一部不安定要素が見られたものの、需要は堅調に推移した。しかし金型製造子会社はコロナの影響により2020年下期の受注状況が低調に推移したことにより、好調であった前年同四半期との比較では大幅な減収減益となった。
2021年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.0%増の37.57億円、営業利益が同0.8%増の1.93億円、経常利益が同40.0%増の2.17億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同98.3%増の1.19億円とする期初計画を据え置いている。第1四半期は利益面ですでに第2四半期累計期間の業績予想数値を超えて進捗しているが、6月以降に控えている政府補助金の採択動向およびコロナの影響等、先行き不透明な状況が継続しているため、現時点での修正は行わないとしている。
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