CAD/CAMシステム等事業は、国内では、6月末に採択された政府補助金案件を中心に販売が堅調に推移、特に案件の多かった西日本を中心に売上が伸長した。また9月には、東北~北関東地区での販売増強およびより密着かつ充実したサービスの提供を図るため、同社北関東支店に同支店直轄の太田営業所を統合し新たに大宮支店を開設した。海外では、金型用3次元CAMシステム「CAM-TOOL」の販売が堅調に推移した韓国、ローカル市場への展開を強化したベトナム等において売上を伸ばした。また保守売上は、国内・海外ともに高い保守契約率を維持し収益に貢献した。このように2018年7−9月期においては売上が堅調に推移し収益は回復傾向にあったものの、前年同期の実績に若干届かず1.4%減の26.22億円となった。またセグメント利益は上半期での減益および引き続き先行投資としての開発外注費増加が影響し同51.1%減の1.34億円となった。
金型製造事業は、米国の輸入関税等の経済政策の影響が懸念されるなど不透明な状況が継続する中、引き続き新たな顧客開拓を目指し来期以降の売上につなげるための受注活動を行ってきた。2018年7−9月期においては昨年下期以降低調に推移していた受注状況には徐々に回復が見られたほか、第2四半期に受注した新規プロジェクトも貢献したことなどから売上高は前年同期比1.9%増の3.75億円となった。利益面では、上期の減益をカバーするまでには至らず、セグメント利益は同12.9%減の0.19億円となったが、売上増加に伴い大幅に改善した。
2018年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.8%減の39.29億円、営業利益が同44.4%減の1.82億円、経常利益が同45.0%減の2.05億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同80.0%減の1.00億円とする8月10日に修正した業績予想を据え置いている。
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