<動意株・20日>(大引け)=シャープ、ケアサービス、博展など
ケアサービス<2425.T>=大幅高。株価は信用規制の解除を受け今月1日に急騰をみせたものの、その後は買いが続かず下値模索を強いられてきた。きょうは満を持しての切り返しとなり注目度が高まっている。東京都議選の告示を今週23日に控え、小池百合子都知事が推進しようとしている政策に株式市場でも改めてスポットが当たり始めた。都民ファースト政策のなかでは、「サービス付き高齢者向け住宅の整備」も掲げられており、介護ビジネスを展開し東京で同サービスを手がける同社にとって、事業環境に追い風が吹くとの思惑が再燃している。
博展<2173.T>=ストップ高。同社グループのアイアクトはきょう、「IBM Watson 日本語版」を活用したコグニティブ検索サービス「コグモ・サーチ」の販売パートナー契約をソフトバンク(東京都港区)と締結したと発表。これが材料視されているようだ。「コグモ・サーチ」は、コグニティブ・コンピューティングを活用し、自然言語による検索を可能にしたファイル検索サービス。企業のWebサイトやイントラサイト、官公庁や自治体サイトなどページ数の多いWebサイトやファイルサーバーにおいて、素早く目的のファイルを検索することができる。
田淵電機<6624.T>=ストップ高。任天堂<7974.T>が予想を大きく上回る「ニンテンドースイッチ」の販売好調で株価水準を大きく切り上げているが、その周辺銘柄にも物色の矛先が向いている。そのなか市場では、「これだけ任天堂が活況高を続ければ、“スイッチ”向け部品のサプライヤーが注目されるのは必然の流れ。田淵電は任天堂ゲーム向けに電源ユニットを製造していることで短期資金が集結した格好となった。もっとも業績面は太陽光発電向けが厳しく低迷しており、実態面で全体業績にどのくらいの改善効果があるのかは未知数。マネーゲーム的な色彩も強い」(国内中堅証券アナリスト)と指摘する声もある。
デクセリアルズ<4980.T>=急伸。東海東京調査センターが19日付で投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1800円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されている。同センターでは、構造改革の進展による収益体質の改善が予想されることに加えて、自動車向け反射防止フィルムやスマートフォン向けディスプレー材料などの成長を見込み、18年3月期経常利益を56億円(会社予想51億円)、19年3月期を同76億5000万円、20年3月期を同94億7000万円と予想。
東京ボード工業<7815.T>=ストップ高し年初来高値更新。同社は19日の取引終了後、中期経営計画の目標数値を上方修正しており、これを好感した買いが入っている。最終年度の21年3月期連結業績について、営業利益目標を11億5600万円から16億1000万円(17年3月期6億5300万円)に引き上げた。最新のパーティクルボード製造設備を備える新工場を千葉県佐倉市に建築中だが、一部設備の使用変更に伴い稼働開始時期を17年8月から同年10月に変更したことなどが要因としている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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