「量子コンピューター」が27位、商用化に向け産学連携で新局面へ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「量子コンピューター」が27位にランクインしている。
AIの進化とともに、膨大な情報量を処理するコンピューティング技術にも関心が高まっている。関連企業はスーパーコンピューターの性能向上などに傾注する一方、次世代コンピューティングの切り札として耳目を集めているのが量子コンピューターだ。元来コンピューターは演算処理能力がいかにレベルアップしても、「0もしくは1」という普遍的な動作原理によって動かされていることに変わりはない。しかし、量子コンピューターはこの常識の枠を飛び越え、ひとつの量子が「0であり、かつ1でもある」という重ね合わせの状態を利用することで、神がかり的なパフォーマンスを上げることに成功。現在、産官学の協業体制で同分野の社会実装に向けた動きが加速している。
27日付の日本経済新聞が量子コンピューターの商用化に向けて国内の産学が2024年度に新会社を立ち上げると報じた。産業界からは日立製作所<6501.T>や富士通<6702.T>、NEC<6701.T>などIT大手をはじめ約10社が参画し、30年度までに新しい方式の高性能商用機の実現を目指す方向にあることが伝えられている。これを受けて量子コンピューターに関連する銘柄群の一角に投機資金が流れ込んでいる。
関連有力株では上記のIT大手のほか、カナダの量子アニーリングの有力ベンチャーであるDウェーブ社との業務提携で早い段階から同分野に布石を打つフィックスターズ<3687.T>や、光電子増倍管や光半導体など光技術を応用した製品を製造販売し、量子分野への知見も豊富な浜松ホトニクス<6965.T>などが挙げられる。このほか、エヌエフホールディングス<6864.T>、HPCシステムズ<6597.T>、テラスカイ<3915.T>、QDレーザ<6613.T>なども関連銘柄として注目を浴びやすい。
出所:MINKABU PRESS
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