セックが大幅続伸、22年3月期利益は計画上振れで着地◇
主要顧客である移動体通信事業者向け開発の減少などで売上高は67億円から65億6000万円(同0.5%増)へ下振れたものの、外注費の削減や生産性の向上で売上原価を低減させたことが利益を押し上げた。また、利益上振れに伴い、59円を予定していた期末一括配当を61円(前の期57円)に引き上げている。
同時に、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募事業「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」の委託先に採択されたと発表しており、これも好材料視されている。九州工業大学が代表事業者となり、同社のほか日立製作所<6501.T>などが参画するプロジェクトで、人の脳の仕組みを数式化した機械学習アルゴリズムの一つであるレザバー計算モデルを実行する集積回路チップ(エッジAIチップ)を開発し、AIを搭載したエッジデバイスとしてロボットやIoT分野に応用し、実用化を目指すという。同社は、プログラミング可能な集積回路であるFPGAに九州工業大学で研究中のレザバー計算モデルCBM-RC(カオスボルツマンマシンを利用したレザバー計算モデル)を搭載するための開発を行うとしている。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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