9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ファミリーマートが日経平均を下支え
■イオン、1Q(3-5月)営業損失 赤字転換▲125億円
■前場の注目材料:日産自、世界生産3割減の260万台、4—12月期計画
■ファミリーマートが日経平均を下支え
9日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行で始まろう。8日の米国市場はNYダウが177ドル高だった。ウイルス感染の再拡大が経済の回復を遅らせるとの懸念や米国政府がTikTokを含む中国製アプリの禁止を検討していることに加え、ポンぺオ国務長官の「世界は領土問題での中国のどう喝を容認できない」との発言を受けて米中対立深刻化への懸念が強まり下落に転じる局面もあった。しかし、ハイテク株の上昇が終始下値を支え引けにかけては大きく上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22495円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。米ハイテク株が引けにかけて強い値動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されよう。ただし、買い一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられ、中国市場の動向を睨みながらの相場展開といったところだろう。昨日はETFの分配金支払いのための先物の売り需要が引けにかけて指数を押し下げる格好となった。明日も同様に売り需要が発生することもあり、上値を積極的に買ってくる流れは期待しづらいところだろう。
とはいえ、昨日の引けにかけての弱い値動きについても日経平均は25日線を若干下回った程度であり、底堅さが意識されていた。明日の売り需要を意識したとしても下へも売り仕掛けづらい状況であろう。需給通過を意識した押し目拾いの売買も想定されるため、短期筋の売り仕掛け的な局面においては、押し目を拾いたいところであろう。
また、伊藤忠<8001>は、リテールインベストメントカンパニーがファミリーマート<8028>に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は1株2300円としており、これにサヤ寄せすることが想定される。本日の値幅上限は2154円であり、これで換算すると日経平均を57円押し上げる形となる。ファミリーマートが指数を下支えする格好になるため、より底堅さが意識されやすいだろう。
■イオン、1Q(3-5月)営業損失 赤字転換▲125億円
イオン<8267>が発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高が前年同期比1.9%減の2兆762.78億円、営業損失は125.52億円の赤字だった。緊急事態宣言に伴う外出自粛が衣料売上に影響した。また、モール専門店は臨時休業の影響を受けたが、箱型GMSの食品売上は大幅伸長した。臨時休業期間中の固定費やテナント賃料減免相当額等を特別損失に計上した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(26067.28、+177.10)
・ナスダック総合指数は上昇(10492.50、+148.61)
・シカゴ日経225先物は上昇(22495、大阪比+125)
・SOX指数は上昇(2049.76、+29.99)
・VIX指数は低下(28.08、-1.35)
・米原油先物は上昇(40.90、+0.28)
・日銀のETF購入
・米財政刺激策への期待
・コロナ収束後の業績回復期待
・日産自<7201>世界生産3割減の260万台、4—12月期計画
・伊藤忠<8001>ファミマ完全子会社化
・スズキ<7269>国内生産挽回、完成検査不正防止対策が完了
・ブリヂストン<5108>タイヤデータで価値創造、中長期戦略
・THK<6481>自律搬送ロボの受注開始、駅で配膳無人化実験
・アズビル<6845>中国で生産能力増強、大連の子会社に新棟
・ミネベアミツミ<6479>スマート照明を海外拡販、デザイン現地仕様に
・大日本印刷<7912>RFID導入支援キット
・パナソニック<6752>新型コロナ、感染したら最大10万ルピー、インドで販促
・NEC<6701>量子コンピューティング適用の課題解決支援サービス
・シスメックス<6869>コロナ重症化リスク予測、受託サービス
・参天製薬<4536>緑内障手術用デバイス、米で市販前承認受理
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 6月マネーストックM3(前年比予想:+4.4%、5月:+4.1%)
・08:50 5月コア機械受注(前月比予想:-5.0%、4月:-12.0%)
・10:00頃 黒田日銀総裁あいさつ(支店長会議)
<海外>
・10:30 中・6月消費者物価指数(前年比予想:+2.5%、5月:+2.4%)
・10:30 中・6月生産者物価指数(前年比予想:-3.2%、5月:-3.7%) <ST>
■株式見通し:ファミリーマートが日経平均を下支え
■イオン、1Q(3-5月)営業損失 赤字転換▲125億円
■前場の注目材料:日産自、世界生産3割減の260万台、4—12月期計画
■ファミリーマートが日経平均を下支え
9日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行で始まろう。8日の米国市場はNYダウが177ドル高だった。ウイルス感染の再拡大が経済の回復を遅らせるとの懸念や米国政府がTikTokを含む中国製アプリの禁止を検討していることに加え、ポンぺオ国務長官の「世界は領土問題での中国のどう喝を容認できない」との発言を受けて米中対立深刻化への懸念が強まり下落に転じる局面もあった。しかし、ハイテク株の上昇が終始下値を支え引けにかけては大きく上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22495円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。米ハイテク株が引けにかけて強い値動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されよう。ただし、買い一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられ、中国市場の動向を睨みながらの相場展開といったところだろう。昨日はETFの分配金支払いのための先物の売り需要が引けにかけて指数を押し下げる格好となった。明日も同様に売り需要が発生することもあり、上値を積極的に買ってくる流れは期待しづらいところだろう。
とはいえ、昨日の引けにかけての弱い値動きについても日経平均は25日線を若干下回った程度であり、底堅さが意識されていた。明日の売り需要を意識したとしても下へも売り仕掛けづらい状況であろう。需給通過を意識した押し目拾いの売買も想定されるため、短期筋の売り仕掛け的な局面においては、押し目を拾いたいところであろう。
また、伊藤忠<8001>は、リテールインベストメントカンパニーがファミリーマート<8028>に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は1株2300円としており、これにサヤ寄せすることが想定される。本日の値幅上限は2154円であり、これで換算すると日経平均を57円押し上げる形となる。ファミリーマートが指数を下支えする格好になるため、より底堅さが意識されやすいだろう。
■イオン、1Q(3-5月)営業損失 赤字転換▲125億円
イオン<8267>が発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高が前年同期比1.9%減の2兆762.78億円、営業損失は125.52億円の赤字だった。緊急事態宣言に伴う外出自粛が衣料売上に影響した。また、モール専門店は臨時休業の影響を受けたが、箱型GMSの食品売上は大幅伸長した。臨時休業期間中の固定費やテナント賃料減免相当額等を特別損失に計上した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(26067.28、+177.10)
・ナスダック総合指数は上昇(10492.50、+148.61)
・シカゴ日経225先物は上昇(22495、大阪比+125)
・SOX指数は上昇(2049.76、+29.99)
・VIX指数は低下(28.08、-1.35)
・米原油先物は上昇(40.90、+0.28)
・日銀のETF購入
・米財政刺激策への期待
・コロナ収束後の業績回復期待
・日産自<7201>世界生産3割減の260万台、4—12月期計画
・伊藤忠<8001>ファミマ完全子会社化
・スズキ<7269>国内生産挽回、完成検査不正防止対策が完了
・ブリヂストン<5108>タイヤデータで価値創造、中長期戦略
・THK<6481>自律搬送ロボの受注開始、駅で配膳無人化実験
・アズビル<6845>中国で生産能力増強、大連の子会社に新棟
・ミネベアミツミ<6479>スマート照明を海外拡販、デザイン現地仕様に
・大日本印刷<7912>RFID導入支援キット
・パナソニック<6752>新型コロナ、感染したら最大10万ルピー、インドで販促
・NEC<6701>量子コンピューティング適用の課題解決支援サービス
・シスメックス<6869>コロナ重症化リスク予測、受託サービス
・参天製薬<4536>緑内障手術用デバイス、米で市販前承認受理
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 6月マネーストックM3(前年比予想:+4.4%、5月:+4.1%)
・08:50 5月コア機械受注(前月比予想:-5.0%、4月:-12.0%)
・10:00頃 黒田日銀総裁あいさつ(支店長会議)
<海外>
・10:30 中・6月消費者物価指数(前年比予想:+2.5%、5月:+2.4%)
・10:30 中・6月生産者物価指数(前年比予想:-3.2%、5月:-3.7%) <ST>
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