日経225先物は11時30分時点、前日比100円高の2万3380円(+0.42%)前後で推移している。寄り付きは2万3390円とシカゴ先物清算値(2万3400円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き後には2万3320円まで上げ幅を縮める場面がみられたが、その後は再び強含みの展開から前場半ばには一時2万3410円まで上げ幅を広げている。
日経225先物は買い先行で始まったが、ナイトセッションでつけた高値2万3410円を寄り付き後早い段階で超えられなかったことから、戻り待ちの売りに押された形であろう。市場関係者の話としても、クレディスイスによる売りが出てきているのでは、との見方もされていた。ただし、グローベックスのNYダウ先物は小幅ながらもプラス圏で推移しており、その後のショートカバーに向かわせたようだ。
権利行使価格の2万3375円を捉えているが、ナイトセッションでつけた2万3410円を上放れてこないと、売り方にとってもショートカバーを急ぐ動きにはならないだろう。5日の米国市場の上昇がトランプ大統領の退院によるご祝儀であったとするならば、積極的な売買は手控えられやすいところ。また、指数インパクトの大きいところではソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>がけん引するものの、ダイキン<6376>が重荷となっている。東証1部の売買高は5億株を下回る薄商いであり、日経225先物はこう着感が強まりやすい。
なお、前引けのTOPIXは0.32%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えは無いだろう。グローベックスの米株先物も小動きであり、ナスダック100先物については小幅に下落して推移している。戻りの鈍さが意識されるようだと、短期筋の売り仕掛けの動きが出てくる可能性があるため注視しておきたい。
NT倍率は小幅に上昇している。ただし、売り込みづらい一方でロングに傾けることは難しい流れでもあり、引き続きNTロングによるスプレッド狙いのポジションとなるだろう。
株探ニュース
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