3. 財務状況
酒井重工業<6358>の2024年3月期第3四半期末の財務状況については、流動資産は前期末比2,431百万円増の29,871百万円となった。この主な要因は、現金及び預金の増加190百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)の減少895百万円、棚卸資産の増加2,610百万円などによるものだ。固定資産は同1,635百万円増の15,000百万円となったが、この主な要因は、有形固定資産の増加265百万円、無形固定資産の減少58百万円、投資その他の資産の増加1,429百万円(主に投資有価証券の増加1,487百万円)などによるものだ。この結果、資産合計は同4,067百万円増の44,871百万円となった。棚卸資産が増加しているが、これは増産用部品と安全在庫を積み増したことによるもので、部品等の供給制約が緩和されてきたことに伴い、適正在庫水準へ調整を進めており、懸念される内容ではない。
負債合計は前期末比931百万円増の16,440百万円となったが、この主な要因は、流動負債のうち買掛債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)の増加657百万円、短期借入金の増加10百万円、固定負債の増加506百万円などによるものだ。純資産合計は同3,135百万円増の28,431百万円となった。この結果、2024年3月期第3四半期末の自己資本比率は63.2%(前期末は61.8%)となった。
2024年3月期第3四半期末の正味運転資本(売上債権+棚卸資産−仕入債務)は前年同期比10.2%増(同1,182百万円増)の12,827百万円となった。この主な要因は、売上債権の減少1,197百万円、棚卸資産の増加2,262百万円、仕入債務の減少117百万円によるものだ。販売(売上高)が堅調に推移したものの、増産と部品欠品リスク低減のための在庫の増加により、売上高/棚卸資産回転数は、前年同期比0.16回減の年間2.79回に減少した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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