シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになり、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好になろう。日経平均は75日線が27550円辺りに位置しているため、同線接近では強弱感が対立しやすいだろう。これまでのリバウンド局面では75日線に上値を抑えられてきたこともあり、買い一巡後は同線突破を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。
また、決算発表が本格化するなかでは積極的な売買は手控えられやすく、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから、短期筋の仕掛け的な商いも限られそうである。また、ロシアは黒海艦隊への大規模な攻撃を理由に、黒海に面した港からウクライナ産の穀物を輸出する国際合意への参加を停止すると発表。地政学的リスクも高まるなか、商いは膨らみづらいところであろう。
もっとも、FOMCを前にリバランスの動きは入りやすい。日経平均は昨年2月高値をピークに調整基調が継続しており、長期的なポジションの修正の動きは意識されてくるなか、これまでショート優勢で調整してきたセクターや銘柄へはリバランスに伴う修正リバウンドの動きは意識されよう。FOMCを前に警戒感から低迷する局面においては、押し目狙いのスタンスで対応したい。
そのほかは、決算を手掛かりとした個別物色に向かいやすく、28日の取引終了後に決算を発表したところでは、ストライク<6196>、アルプスアル<6770>、エンプラス<6961>、田中化研<4080>、タカトリ<6338>、スターティアH<3393>、エレマテック<2715>、ソネック<1768>、多木化学<4025>、ジーダット<3841>、ジェイテクト<6473>、M&A総合研究所<9552>などが注目されよう。
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