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2023/06/15 - フロイント(6312) の関連ニュース。~医薬品製剤用機械で世界の先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~【ポイント】・機械部門の受注残は2023年3月末で128億円(前年度比+21.3%)となっている。今期から業績は回復局面に入り、来期には本格回復が期待できよう。・2年前にフロイント‐ベクターの受注が急増したが、ポストコロナ下でサプライチェーンがうまく回らず、大幅なコストアップを招き、前2023年2月期の米国は大幅赤字となった。今期は採算重視の受注で黒字化を目指し、来期は収益性も戻ってこよう。・国内のジェネリックメーカーからの製剤機械の受注は好調であったが、前期の売上は低調であった。納入は今期から増加する

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【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

著者:鈴木 行生
投稿:2023/06/15 11:01

~医薬品製剤用機械で世界の先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~

【ポイント】
・機械部門の受注残は2023年3月末で128億円(前年度比+21.3%)となっている。今期から業績は回復局面に入り、来期には本格回復が期待できよう。

・2年前にフロイント‐ベクターの受注が急増したが、ポストコロナ下でサプライチェーンがうまく回らず、大幅なコストアップを招き、前2023年2月期の米国は大幅赤字となった。今期は採算重視の受注で黒字化を目指し、来期は収益性も戻ってこよう。

・国内のジェネリックメーカーからの製剤機械の受注は好調であったが、前期の売上は低調であった。納入は今期から増加するので、次第に好転してこよう。

・前期はイタリアの子会社コスメックで、約9億円の減損損失が発生した。アジア、中東、中南米、アフリカを市場とするが、コロナの影響もあり、買収当初の見通しに比べて、業績の回復を慎重に見ている。前期は既に黒字化しているが、のれん等の減損を余儀なくされた。コスメックの戦略上の重要性は何ら変わっていない。

・2020年に買収したイタリアのCos.Mec(コスメック)は、当社と重複しない搬送装置を有し、当社とは別の新興国市場に強く、米国ベクターとの連携も始まっている。また、上海に合弁で技術開発研究所(上海FCセンター)を設立したが、製剤機械と医薬品添加剤のラボは、今夏には稼働し、今後日本からの輸出増に寄与しよう。

・もう一つの主力分野である医薬品添加剤は、採算が大幅に改善し順調に伸びている。海外向けにも伸びている。品質保持剤も生産効率が改善し、収益性が高まっている。この化成品部門の業績は過去最高で好調を維持している。

・中長期のビジョンとして、日米伊中印の5極体制で、新市場の開拓を進めることがテーマである。今期中に、次期の中期計画を策定する方向である。当面の目標として、過去のピークである営業利益20億円への復帰に注目したい。その道筋が見えてくれば、PBR1.0倍をクリアしてこよう。

目次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、世界でも3強の1社
3.中期経営計画 M&Aや合弁の展開で海外市場の拡大が進展
4.当面の業績 好調な受注増は今2024年2月期の業績から貢献
5.企業評価 新市場の開拓に期待

フロイント産業 <6312>
企業レーティング
株価
(2023年6月14日)
648円
時価総額 119億円
(18.4百万株)
PBR 0.77倍
ROE 3.2%
PER 24.1倍
配当利回り 3.1%
総資産 22758百万円
純資産 14117百万円
自己資本比率 62.0%
BPS 843.1円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2015.2 17424 1150 1249 695 40.4 15.0
2016.2 19027 1346 1394 961 55.7 12.5
2017.2 21164 2041 2097 1064 61.7 20.0
2018.2 19801 1971 1994 1477 85.7 20.0
2019.2 18408 1223 1326 843 50.2 20.0
2020.2 16772 558 582 381 22.8 20.0
2021.2 16765 1111 1308 970 58.0 20.0
2022.2 17632 981 1032 543 32.5 20.0
2023.2 19658 451 559 -538 -32.2 20.0
2024.2(予) 20000 700 650 450 26.9 20.0
2025.2(予) 21500 1300 1250 860 51.3 20.0

(2023.2ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは2024.2期予想ベース。2009年6月に1:2、2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。

企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/furoinntosanngyou202306.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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