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2024/05/24 - SANEI(6230) の関連ニュース。 1 2024年3月期 業績ハイライト新田裕二氏:SANEI株式会社2024年3月期決算説明資料をご覧いただき、誠にありがとうございます。取締役執行役員コーポレート本部長の新田です。当社の決算内容ならびに当社に

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SANEI、売上高・営業利益ともに過去最高 販売価格改定の浸透、高機能・高付加価値製品の売上増加等が業績に貢献

投稿:2024/05/24 19:00

1 2024年3月期 業績ハイライト

新田裕二氏:SANEI株式会社2024年3月期決算説明資料をご覧いただき、誠にありがとうございます。取締役執行役員コーポレート本部長の新田です。当社の決算内容ならびに当社について、よりご理解を深めていただきたく書き起こしとしてまとめました。

2024年3月期は、売上・利益ともに増収・増益となり、創業以来最高となりました。売上高は、ウルトラファインバブル製品や湯水混合栓など高付加価値商品の販売が好調に進む中、既存の販売ルートも堅調であったことから、前期より増収となりました。

一方で新設住宅着工戸数の減少等の影響を受け、売上計画値には未達となりました。利益は、販売価格改定・商品ミックスの変化に加え、経費を中心とした費用抑制の改善を図った結果、前期比で2倍以上となる大幅な増益となり、上方修正後の通期業績予想を上回りました。

2 損益の概要

続いて、損益の概要です。売上高は販売価格改定の浸透とデザイン水栓シリーズ、ウルトラファインバブル製品や高機能シャワー製品など高付加価値製品の販売拡大により、増収となりました。また、これらの要因によって、売上総利益率が前期28.4パーセントから当期31.3パーセントへと約3パーセント改善されています。

また、売上高販売管理費率は前期25.0パーセントから当期24.2パーセントへ抑制できたため、営業利益率が前期3.4パーセントから当期7.2パーセントへ大きく改善されました。

利益面の増減明細につきましては、「5 営業利益の増減要因」で後述させていただきます。

3 四半期業績の推移

売上高の通期業績の推移は、例年と同様に後半にかけて増加しました。四半期ごとの売上は、第1四半期から第4四半期まですべて、前年を上回りました。

利益の通期業績の推移につきましても、売上と同様に年度の後半にかけて増加しました。今期は前期とほぼ同規模の販売価格改定を行いましたが、前期と比較して浸透が早かったことから、四半期別では第2四半期の利益が大幅に改善し、年間を通して安定した利益を確保できました。

4 販売ルートの概況

販売ルート別の売上構成は、前期から大きな変動はありませんでした。前年からの売上高増減は、資料中の矢印では横ばいになっているルートもありますが、3ルートともに増加しております。

「管工機材ルート」では、販売価格改定による売上増加に加えて、コロナ禍の収束に伴い展示会での拡販活動が増加しました。また、デザイン水栓シリーズの売上も堅調に推移しています。「リテールルート」では、EC市場やホームセンター市場を中心に売上が堅調に推移しました。ウルトラファインバブルや節水、浴び心地を追求した高機能なシャワー製品やキッチン、浴室などの混合栓類が好調でした。「メーカールート」では、住宅設備機器メーカー向けの混合栓の販売が増加しました。

5 営業利益の増減要因

営業利益の前期増減要因については、「材料・仕入価格の高騰」による調達コストの上昇と、「価格改定の効果」が大きく影響しています。

「材料・仕入価格の高騰」については、前期から高騰しており、当期も高止まりとなっていることから、前期増減の観点からは影響額が減少しています。一方、「価格改定の効果」については、前期増減の観点からは年間を通してプラス要因となりました。

また、前期はテレビCMの放映開始により広告宣伝費が一時的に増加しましたが、当期は発生しておりません。その他、高付加価値製品の販売強化や設備投資等に努めた結果、営業利益は19億7,500万円(前年より10億6800万円増)と大幅な増益となりました。

6 連結BS(資産・負債・純資産)

続いて、連結BSです。総資産は前期末(2023年3月)より7億6,300万円増加し、242億1,800万円となりました。資産では棚卸資産が7億8,900万円増加しておりますが、主に原材料価格の高騰などによる仕入価格の上昇に伴うものになります。また、固定資産は、岐阜工場の増改築等により、6億6,200万円増加しました。

このほか、支払手形・電子記録債務の支払サイト短縮を実施したため、流動資産では現金預金が、流動負債では仕入債務が大幅に減少しております。

7 連結キャッシュフロー

連結ベースでの現金及び現金同等物の期末残高は、期首から7億4,900万円減少して14億9,700万円になりました。当期の営業CFが大幅に減少しているのは、先ほど申し上げたとおり支払手形・電子記録債務の支払サイト短縮を実施したことによるものです。

投資CFにおきましては、岐阜工場の建て替えなどにより有形固定資産の支出が10億8,100万円となりました。営業活動によって稼ぎ出したキャッシュを工場の建て替えなどの設備投資支出に充てて、次の稼ぎを生み出すサイクルが順調に回っています。

8 2025年3月期 連結業績予想

来期の連結業績予想は、売上高が285億円、営業利益と経常利益が20億4000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が14億円となり、いずれも2年連続で過去最高となる見込みです。

9 株主還元(配当実績・計画)

当期の配当は中間49円、期末59円の年間108円を実施いたしました。前期より12円増配となり、8年連続の増配となります。来期は年間110円の配当を予定しており、9年連続の増配となる予定です。当社では、将来にわたり安定的な配当を実施することを基本方針とし、今後も長期、継続的な増配を目指してまいります。

10 企業価値向上への取り組み

当社の今後の企業価値向上への取り組みと当期の業績予想、コンセプトについて説明します。企業価値向上については「売上高・収益性の向上(事業領域の拡大)」と「継続的な株主価値の向上」を2本の柱にしています。「継続的な株主価値の向上」については「9 株主還元(配当実績・計画)」にて前述いたしましたので、ここでは、「売上高・収益性の向上(事業領域の拡大)」を中心に説明します。

事業領域の拡大では主に3つの方針があります。1つ目は「『上質をデザインする』SANEIブランドの更なる向上」です。水の音、流れる姿、手に伝わる感覚に至るまで、どこまでも美しい体験を追い求め、意匠、仕上げ精度、使用感、すべてにおいて最上級に相応しいものづくりへの挑戦を続けています。

2つ目は「水まわりにおける住空間をインスタレーション提案できる事業展開」です。当社は2018年に株式会社三栄水栓製作所から現在のSANEI株式会社へと社名変更を行いました。これは、生活空間における水栓という「点」から、水の通り道すべての「線」、そして水まわり空間全体の「面」への事業展開の広がりを意味しています。キッチン、バス、洗面と定型化されている従来の住まいに、新たなカルチャーを持ち込む試みでもあります。このような取り組みの一環として、ショールーム&ショップ「WAILEA」を東京の表参道と大阪の御堂筋に展開しております。

3つ目は「宿泊施設・飲食店・介護医療・公共施設など非住宅市場におけるシェア拡大」です。当社はこれまで住宅市場を中心に事業を拡大してまいりました。今後、国内人口の減少に伴い、住宅着工戸数も減少することが予測されています。非住宅市場向けの商材を拡充することにより、事業領域の拡大を進めてまいります。

これらの取り組みの結果、PBRは3月末時点で0.75倍となり、前期末の0.55倍から大幅に改善いたしました。引き続き、PBR 1.0倍超を目指して企業価値向上への取り組みを続けてまいります。

11 事業領域の拡大への取り組み

先ほど申し上げました「事業領域の拡大」への取り組みの補足資料として、3つの方針に沿って具体的な取り組みを紹介したいと思います。

1つ目は、当社の成長戦略であるブランド戦略(デザイン水栓シリーズ)並びに水域戦略(空間提案)を構成する製品「soroe」シリーズが、国際的に権威のある「iF デザインアワード2024」及び「レッドドット・デザイン賞2024」を受賞いたしました。

2つ目は、2023年5月にオープンしました、ショールーム&ショップ「WAILEA御堂筋」になります。洗面、バスルームだけでなく、キッチンやリビングまでもが一体になった自由な空間と、さらにその空間への家具や雑貨、アメニティなどもトータルでご提案いたします。

最後に3つ目は、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の会場整備参加にブロンズパートナーとして協賛して、会場内の手洗い施設などにセンサー付き自動水栓など当社製品をご提供いたします。大阪で生まれ育った企業として地元の一大イベントに貢献するとともに、非住宅市場におけるシェア拡大に向けて提案していきます。

12 当社の売上高推移

当社の成長性を説明する補足資料として、15年間の売上高推移をグラフにしています。当社は、新設住宅着工戸数が減少傾向にある状況下におきましても、順調に売上高を伸ばし続けています。今後も少子高齢化などの状況から新築住宅着工戸数は伸び悩むものと想定されますが、新たな水まわり空間の研究と開発、インスタレーション提案に取り組み、事業領域の拡大を進めることで継続的な成長を達成します。

Ⅰ 企業情報

ここからは、当社の企業情報などの補足資料です。

当社の企業概要です。1954年に創業し、本年2024年9月に創業70周年を迎えます。またグループ会社として、水道設備工事・メンテナンス業務を行う「株式会社アクアエンジニアリング」、中国にて水栓部品製造を行う「大連三栄水栓有限公司」、岐阜県にて水栓部品製造販売を行う「株式会社水生活製作所」、水栓部品鋳造を行う「美山鋳造株式会社」があります。

Ⅱ 企業理念

当社は1954年の創業以来「人類ある限り水は必要である」を理念とし、地球に生きる一員としての自覚を持ち、企業活動に取り組んできました。独自の技術と柔軟な感性で、数々の画期的な商品を提供することはもちろん、水まわりから快適な暮らしを追求し、空間全体をコーディネートするなど、自然環境やニーズの変化を見つめながら、今なお進化を続けています。

「水とともに生きる時間が、いつも“歓び”で溢れるように…。」これからも、人々にとっての心地よさを常に考えながら、SANEI視点で水と暮らしの理想の姿をご提案していきます。

Ⅲ 当社のあゆみ

当社の創業以来のあゆみと事業の展開について、簡単にご説明したいと思います。

1954年の創業からしばらくは、水栓金具やシャワーヘッドなどを単体で販売していました。この時代を、我々は製品単体を売っていた「点」展開の時代と考えております。

1980年頃から、家の水道メーターから蛇口まで、家の水道インフラ全体をカバーするものづくりを推進してきました。水栓金具単体でなく、配管部材も合わせて販売していくという態勢を整えてきたこの時期を、我々は「線」展開の時代と考えております。

2018年頃からは、水まわりに対して機能性・安全性だけでなく、私たちSANEIの手掛ける製品が世界中の人びとの「生きる」に寄り添い、歓びを見守り続けることを目指しています。そのために、自然との調和や心地よさなど、上質を追求し、水まわりにおける住空間全体をインスタレーション提案できる「面」の展開を推進しています。

Ⅳ 取扱製品

当社の取扱製品についてご説明いたします。

当社が近年力を入れている水まわりの「面」展開に対応した製品として、デザイン水栓シリーズがあります。従来から販売している「線」展開としましては、継手や配管部材があります。また、創業当初より取り扱っている「点」展開の製品として給水栓や給排水金具がございますが、これらも非接触で給水できるセンサー式水栓や、ウルトラファインバブルのシャワーヘッドなど、より高機能な製品も取り扱っています。

Ⅴ SANEI DESIGN COLLECTION

前ページのデザイン水栓シリーズのご紹介をします。国内外で活躍するデザイナーのみなさまとのコラボレーションから生まれた製品、人と水のよりよい関係を現代空間の中で追求するSANEIインハウスデザインによる製品など、さまざまなシーンに合わせられる製品を開発しております。

当社ホームページにも、「DESIGN PRODUCT」ページがございますので、ぜひご覧ください。
https://www.sanei.ltd/design/

Ⅵ 販売ルート

本資料の「4 販売ルートの概況」で説明している販売ルートの概要を紹介しています。

水まわり資材を扱う管材店向けの管工機材ルート、ホームセンターや家電量販店・ネット通販向けのリテールルート、住宅設備機器メーカー向けのメーカールートの計3ルートがあり、バランスよく展開しているのが当社の特徴になります。このほか、構成比はまだまだ低くはありますが、海外ルートも含めて全社的には4つのルートで展開しています。

Ⅶ 営業拠点

管工機材ルートは、地域に密着した販売ルートになります。日本全国、北海道から沖縄まで、支社・支店・営業所・出張所を合わせて27拠点を展開しております。

リテールルートとメーカールートにつきましては、大都市圏にある支社・支店を中心に展開しております。(営業拠点の一覧:https://www.sanei.ltd/company/office/

Ⅷ ショールーム

東京・大阪・名古屋・福岡の各支社・支店にあるほか、東京の表参道と大阪の御堂筋に「WAILEA」が1店舗ずつ・東京の青山に「FLUSSO」が1店舗ございます。

大阪市中央区にある「WAILEA御堂筋」は、2023年5月にグランドオープンしました。

Ⅸ Think Life. Make Act. 行動しよう。未来のために

当社は、1954年の創業以来、「人類ある限り水は必要である」を理念とし、地球に生きる一員としての自覚を持ち、企業活動に取り組んできました。

当社のSDGsへの取り組みはこちらにまとめていますので、ご覧いただければ幸いです。 https://www.sanei.ltd/company/sdgs/

配信元: ログミーファイナンス

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