2. 収益構造
連結売上収益及び営業利益においてCRM事業が大部分を占めており、直近の2020年2月期第2四半期累計の連結業績ではCRM事業が売上収益の96.2%を稼いだ。また、営業利益ではCRM事業の利益は5,908百万円に達したが、その他事業は医薬関連事業再編に伴う一時的コストにより28百万円の損失であった。
(1) CRM事業内のセグメント別内訳
CRM事業は、継続業務とスポット業務に分類される。継続業務はCRM事業全体の売上収益の92.3%を占め、うちコア事業と位置付けられる既存業務と新規業務等が78.0%、旧BBコールが14.3%の構成となっている。
コア事業の既存業務と新規業務等は、契約期間が1年以上で、かつ、旧BBコール以外の案件を指す。旧BBコールは、ソフトバンクグループ<9984>と2007年7月に締結した「コールセンター業務に関する包括的業務提携」に伴い、2015年2月まで同社の売上収益の3割近くを占める大きな存在であった。利益率についても他の顧客企業からの受託案件よりも高水準であったと見られるが、当該契約が2015年2月期をもって満了し、契約改定となったことで、他の顧客企業からの受託業務と同程度の単価になったもよう。このため、同事業が同社の連結売上収益に占める割合も2015年2月期の29.7%から2020年2月期第2四半期累計では14.3%までに大きく減少している。
CRM事業売上収益の7.7%を占めるスポット業務は、1年未満の契約のものから、リコールなどの際にクライアント企業の要請により数日で対応窓口を開設するものなど様々である。比較的に小さい案件が多いものの、利益率は他のセグメントより高水準であると見られる。
(2) CRM事業の業種別売上内訳
2020年2月期第2四半期の業種別売上収益上位300社の構成比を見ると、放送・出版・情報サービスが25.6%、運輸・通信が25.0%、流通(小売・卸売)が18.4%、金融が17.0%、製造が9.3%、電気・ガス・水道等が1.8%、その他が2.9%の構成となった。前年同期の売上収益との比較では、電気・ガス・水道等を除いて全業種で増加した。なかでも、放送・出版・情報サービス、流通では、大型クライアントにおいて売上収益が大きく伸びている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<SF>
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