1. 業務効率化
冨士ダイス<6167>はこれまで、顧客に対するきめ細かい受注・生産体制を実行するために、積極的に生産拠点づくりを実行してきたが、国内は物流網の発達による配送時間の短縮化、IT化による情報ネットワークの拡充などから、生産特性を考慮した製品、生産拠点の集約、再構築に着手した。具体的には熊本製造所に新工場を建設し複雑形状製品を中心に集約した。また郡山工場は単純丸物形状の製品を主力に、光学部品向け超精密加工品なども手掛ける工場、岡山工場は大型品中心に母材供給などを実行中である。同社は工場の製品集約化に加えIT化による情報一元化やロボット導入による自動化ラインの構築などで生産効率10%以上の改善を目指す。また国内営業拠点についても、16ヶ所から13ヶ所に集約、業務効率化を進めている。
2. 成長分野への注力
同社は成長分野への研究、開発に注力することで、高付加価値な製品売上の拡大を目指している。具体的には次世代自動車開発、航空・宇宙、医療・化粧品、環境・エネルギー、その他新素材開発などである。
会社側では成長分野の進捗状況を開示しているが、具体的にサンプル出荷を始めたものや、実際に販売を始めたものも多い。
3. 海外売上高の拡大
同社はこれまで、多品種少量生産、受注生産直販システムを売り物として、国内での確固たる顧客基盤のもとで成長を享受してきたが、今後の成長のためにグローバル展開も実行してきた。過去3期間は伸び悩んでいたが、18/3期上期は前年同期比15.2%増の1,402百万円と2ケタ増となった。その背景には低迷していたタイが回復、中国向けが力強い動きとなったことが大きく、海外売上高比率も15.9%と1.2ポイント向上した。なお、同社が得意としている超精密、耐摩耗性能を必要とする顧客は国内ヘの発注で実際は海外で利用されている事例も多く、実質的な海外売上比率は30%に近づきつつあるものとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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