滝沢鉄が動意本番の様相、グローバル展開に期待

　滝沢鉄工所<6121.T>が動意本番の様相をみせている。株価は１３週移動平均線を足場に中段上放れが鮮明だ。同社は設備投資関連の旗艦銘柄に位置付けられるファナック<6954.T>が筆頭株主であり改めてグローバルな営業展開力に耳目が集まっているようだ。ＣＮＣ旋盤を主力に自動車向け中心に高水準の需要を取り込んでいる。特に現在、人件費高騰に喘ぐ中国では省人化投資が加速、同社は小型部品加工の自動化に適した２軸式旋盤でこの需要を取り込んでいる。また、ロシアの油圧機器・農機メーカーとの業務提携に伴いロシアでの市場開拓も進捗している。「北米では今期末に完工が予定されるイリノイ州のテクニカルセンターの開設で自動車部品向け需要の取り込みが進展する」（国内中堅証券）という。株価２００円台前半の値ごろ感に加え、ＰＥＲ１１倍弱と指標面からも割高感はない。

滝沢鉄の株価は１１時現在２３２円（△３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）