あの「泣く子も黙るファナック」が、発行済み株式の4.56%を保有
日経平均株価は、寄付き天井となってしまいました。5年11か月ぶりの円安で買いが先行しましたが、今晩の米8月雇用統計への警戒感もあるようです。
同社は「9月末に2円の中間配当」を予定しております。配当狙いの買いも月末に向けて入りやすいため、押し目は拾っておきたいですね。
■注目銘柄
滝澤鉄工所(東1・6121)
自動車部品の製造などに使われる、NC旋盤が主力。自動車レースの最高峰、F1のレース用エンジンの製造にも導入されているほど、技術力に定評があります。
同社は、泣く子も黙るファナック(東1・6954)が、発行済み株式の4.56%を保有する筆頭株主です。
ファナックは2日、栃木県に工場用地を取得したと発表しました。主力製品である数値制御(NC)装置の生産拠点は、これまで山梨県忍野村の本社工場のみでしたが、工場を新設し、生産能力を引き上げる計画です。
NC装置とは、工作機械に対して指令を与える数値制御装置のことで、無人化のために必要な基幹装置です。滝澤鉄工所が手掛けるNC旋盤にも、ファナック製のNC装置が使われているとみられます。
4~6月の営業利益は、293百万円(前年同期比2.8倍)と好調でした。中国など新興国の人件費高騰が追い風で、今後もNC搭載の工作機械を導入する例が増えることが予想され、株価には見直し余地があるのではないかと考えられる事から、中長期目線で今後の動向を追っていきたい銘柄として注目しております。
小野山 功